2025年3月4日 身近に迫る地盤災害

ID番号 N16980

更新日:2025年03月24日

災害対策の基本は、まずは足元から

〈市民スタッフ 伊藤茂年〉私たちの生活基盤は地盤によって支えられていますが、豪雨や地震などで地盤が壊れ、大きな被害が発生することがあります。その地盤について解説する「身近に迫る地盤災害」と題した講座(全3回)の最終回が4日、市民会館で開講されました。

虫かごの中に土と水をいれ、その上に置いたおもちゃの車と建物が沈んでいく、液状化現象のミニチュアの写真

液状化現象の実験

大学連携講座となるこの講座では、名城大学理工学部教授の小高猛司さんを講師に、3回に渡って地盤災害について学びました。第1回が斜面と土砂災害について、第2回は、水害から命と財産を守る河川堤防の役割と強化についてでした。

講師の先生が投影された資料を使って参加者に説明を行う写真

日ごろの備えが大切です

第3回は地震による地盤の崩落(液状化とその対策など)について、液状化の実験を交えての講座です。今年の1月に南海トラフ地震の発生確率が30年以内に80%程度まで引き上げられました。「いつ起こってもおかしくない」と言われている身近な課題に、受講者は真剣に耳を傾けました。液状化現象の実験では、横から振動を与えると地面が液体のようになり、重いミニチュアの自動車がみるみるうちに沈みました。現実には大きな建物が沈下したり、マンホールなどが浮き上がったりするなど大きな被害が発生します。

ミニチュアを使って参加者に液状化現象を説明する講師の写真

ミニチュアの自動車が液状化によって見る見るうちに沈んでいきます

世界の主要都市における自然災害リスク指数をみると、突出して日本が高いことが分かります。また、日本が安全な国だと思い込んでいるのは日本人だけだそうです。そんな自然災害の多い国で生活するためには、その対策が必要です。災害対策の基本、それはまずは足元からですね。

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