2024年2月28日 食と健康(名城大学連携講座)
健康寿命を延ばすには
〈市民スタッフ 伊藤茂年〉「食と健康」と題した名城大学連携講座が2月28日、市民会館で開講されました。全3回のこの講座は、食と健康についての過去と現在、そして今後の食品に期待されることと、その摂取方法について学びました。
健康寿命についての解説
この講座の講師は、名城大学薬学部天然物化学研究室准教授の高谷芳明(たかやよしあき)さんで、高谷さんは、「本当の長生きとは健康寿命を延ばすことですが、運動と食生活の改善により健康寿命を延ばすことができるのではないかと考えられています」と説きました。そこで、どのようなものを食べればよいかを、過去と現在、そしてこれからに分けて解説しました。第1回のテーマは、「食と健康のいままで」です。
熱心に耳を傾ける受講者の皆さん
中国などでは、2千年以上も前から食は重要なものとされ、未病(健康から病気に向かっている状態)を食の改善により健康に向かわせる治療を行ってきましたが、それは現在も受け継がれている健康法の一つです。高谷さんは「日本でも、江戸時代に本草学者の貝原益軒(かいばらえきけん)が83歳の時に書いた「養生訓」で、腹八分目や偏食をしないなど、養生(健康、健康法)について説き、自らも実践していたり、明治時代の陸軍薬剤監で軍医の石塚左玄(いしづかさげん)が食養(医食同源)を提唱したりしている」と説明しました。
腸内細菌に関する質疑応答
食と健康との関係は、2千年以上も前から重要視されてきましたが、食品の機能には、一次機能の栄養的役割、二次機能の嗜好(しこう)的役割と三次機能の生体調整的役割があります。この三大機能を考えながら、五味(甘味、塩味、酸味、苦味、うま味)をバランスよく食べること、そして、特に食品の二次機能「おいしいな」と感じることが健康の基本ではないかと結びました。
第2回の「食と健康の現在」では食の現在について、第3回の「食と健康のこれから」ではこれからの食品に期待されることと、その摂取方法について講義が行われました。
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更新日:2024年03月21日