2022年5月10日 書籍寄贈の感謝状贈呈式
児童養護施設を「知る」きっかけに
児童養護施設のある自治体へ児童養護施設についての入門書『児童養護施設という私のおうち』を寄贈している田中れいかさんが10日、市役所を訪れ岩田憲二教育長に著書を手渡しました。
岩田教育長（写真左）と著者の田中さん（写真右）
田中さんはクラウドファンディングで資金調達をしたプロジェクトの一環で、施設の生活、退所後の課題、関係者の声などをまとめた著書『児童養護施設という私のおうち』を、全国の児童養護施設の子どもが通う小中学校に寄贈しています。日進市には中日青葉学園があり、学園で生活する児童生徒は北小学校、日進中学校、その分校に通っているため、本市への寄贈を受けました。
寄贈プロジェクトへの思いを語る田中さん
寄贈のきっかけは、施設の子どもから「学校の先生が他の生徒に、施設の子と関わらないようにと言われた」という話を聞いたこと。児童養護施設の子どもが通う学校の教職員には、施設について、施設の子どもたちについて、正しく理解してほしいとの思いから、全国への寄贈を始めたそうです。当初は400冊寄贈が目標でしたが、すでに約450冊を寄贈しており、今後も100冊ほど寄贈の予定があるとのこと。
田中さんは「先生でも施設の子どもへの接し方が分からない人もいる。本をきっかけに、施設や施設の子どもたちを知ってもらい、子どもと関わるときの背中を押す一冊になれば」と話しました。寄贈された書籍3冊は、北小学校と日進中学校の職員室に置かれるほか、図書館で借りることもできます。（牧）
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更新日：2022年05月25日