2025年11月9日 香久山古窯から学ぶやきもののルーツ
歴史を現代に伝える古窯
<市民スタッフ 小林>9日(日曜日)、香久山古窯(すずかぜ公園内)において平安時代の焼き物がどのように造られていたのか、愛知県陶磁美術館 学芸課員を講師に招き説明会が開催されました。窯はどのような人々が、どんな方法で造ったのか、この地域の歴史を知ることができました。
香久山古窯は大切な遺構
香久山古窯は、この地域に一千以上あった猿投窯の一つです。多くの窯は自然に朽ち果てたり、人々の生活の発展により姿を消したりしていきました。その中でも香久山古窯は極めて保存状態がよく当時の歴史と文化、人々の生活を知る大変貴重な遺構です。
窯が作られた背景は
香久山古窯は平安時代に海外からもたらされた技術で造られました。更にこの地で焼き物が発展したのは窯を造る材料や陶磁器を作る原料、焼き物を熱するための燃料などが豊富に揃っていて、長い年月を経た技術と伝統が今日の陶磁器産業の礎となっています。
参加者への個別対応

平安時代初期に作られた窯の実物を目の前にし、学芸員から当時の歴史背景や生活様式など一般の人が知らない話を聞ける大変有意義な機会となりました。市内(岩崎町)から親子で参加されたお子さんは、古窯の実物を見ながら不思議に思うことや素朴な疑問を学芸員に質問し、その回答を熱心に聞き入り勉強になったようです。
香久山古窯でも焼かれていた須恵器の特別展が愛知陶磁美術館で2025年12月13日から2026年3月8日まで開催されます。期間中、学芸員によるリレートークもありますのでこの機会に訪問してみてはいかがでしょうか。
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更新日:2025年11月20日