2025年10月11日 市川家のたてもの展~継手を知ろう~
旧市川家住宅の構造を深掘りする
〈市民スタッフ 伊藤茂年〉10月11日から11月9日まで、旧市川家住宅では「市川家のたてもの展~継手(つぎて)を知ろう~」と題した催しが開かれています。初日の11日には開館10周年記念見学会が行われ、建物の構造や当時の生活を深掘りしました。
この建物は愛知県でトップ5に入る古民家だそうです
「旧市川家住宅は、宝永6年(1709年)に建てられた庄屋の住居で・・・」この建物の改修整備に携わった本日の講師、 愛知淑徳大学建築学部教授 溝口正人さんの解説が始まりました。14人の見学者が熱心に耳を傾けます。
「四つ建て」による板の間
旧市川家住宅は、4本の柱を中心にして家を支える尾張地方の民家の特徴である「四つ建て」と呼ばれる建築構造の発達過程を示し、庄屋の格式を伝える大型民家だそうです。平成25年には、国の登録有形文化財として登録されました。
質素な座敷の欄間や床の間の解説
18世紀半ば、庄屋の格式をもつ住宅でも、座敷の欄間や床の間などは質素だったことが分かります。北側にある納戸は寝室で貴重品も置いてあり、そのため開口部が少なく片引戸で、かんぬきが取り付けられています。この住宅には馬屋がありますが、農耕用ではなく明治時代に村長を務めた五代目がマイカーとして木曽馬を飼っていたそうです。当時の生活を思い浮かべるのも楽しみですね。
継手の技を手に取って見ることができます
日本には、木と木をつなぎ合わせる継手という工法がありますが、その精巧な技を手に取って見ることができます。また、この工法はこの住宅にも何カ所か使われているので、探してみてはいかがでしょうか。
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更新日:2025年10月21日