2020年11月28日 やさしい介護教室(家庭介護のためのハートフルケアセミナー)
基本知識と技術を身に付けよう
<市民スタッフ 三鬼一朗>
家族を介護している人や地域・在宅福祉に関心を持っている人に居宅介護の知識と技術を身に付けてもらうセミナーが中央福祉センターで開催されました。3日間の研修会で、第1日の11月28日は主任介護支援専門員・下鶴紀之さんが「介護保険制度と福祉サービスの活用」について体験を交えながら解説しました。第2日(12月12日)は「口腔ケア」をテーマに、第3日(同19日)は「高齢者の排せつトラブル」について研修が行われます。

中央福祉センターで始まった家庭介護セミナー
下鶴さんは、65歳以上の高齢者で介護認定を受けている人が全国平均12~14%であること、つまり「80%近くの高齢者は元気なのですが、いざ自分の周りで介護の問題が生じたときに、どこへ、何を相談していいのか分からない人が少なからずいます」と切り出しました。「まずは自分が住む町の地域包括支援センターを知っておいてください」と話し、市の「介護保険利用の手引き」を教材にしながら講義を進めました。

地域包括支援センターを知っておいてください、と下鶴講師

市の「介護保険利用の手引き」を教材に進められたセミナー
セミナーでは介護保険料や介護サービス、負担する費用などの仕組みや、介護認定の申請から判定まで知っておかねばならない手続きなど、制度の要点が分かりやすく解説されました。
下鶴さんは2時間の研修の締めくくりに、介護が必要になるきっかけとして、暑い時期に発症する脳梗塞などの病気と、心身が弱る「フレイル」症状があると指摘。生活習慣の見直しと、イライラや孤立感を取り除いていくことの大切さを強調しました。

講義に聴き入る参加者
以下は、下鶴さんがまとめた介護の備え8カ条です。
1.日頃から愚痴を聴いてくれる相手を家族以外で探しておく。
2.老後をどのように生活したいか家族に意思表明をしておく。
3.近所のスーパーやコンビニには歩いて行く。
4.口数を多くし、喉の筋肉を退化させず、口の中を清潔に保つ。
5.趣味やボランティア活動は継続する。
6.貯蓄、保険関係などを家族の誰かに伝えておく。
7.日頃から家族や近所の人に元気であることをアピールしておく。
8.最寄りの地域包括支援センターを訪問しておく。
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更新日:2020年12月03日