2019年8月23日 中高生ビブリオバトル

ID番号 N8807

更新日:2020年01月15日

本への思いを5分間に込めて

市内の小・中・高校生が読書に関する発表を行う日進市子ども図書館会議が8月23日に開催され、本の紹介をし合いチャンプ本を決定する「中高生ビブリオバトル」が行われました。昨年までは参加対象は小中学生でしたが、今年から高校生も参戦し、白熱したトークが繰り広げられました。

自分の選んだ本を紹介する発表者と審査員・観客

自分の選んだ本を紹介する発表者と審査員・観客

発表者のトークに聞き入る審査員の子どもたち

発表者のトークに聞き入る審査員の子どもたち

発表者の中学生3人と高校生2人、質問や投票をする審査員として小学生7人、教育委員会から3人、観客たちなど約60人が参加しました。発表者は、5分間「最近読んで面白かった本」について紹介し、本を手に取ったきっかけや、紹介しようと思った理由、印象に残ったシーン、おすすめのポイントなど、それぞれ熱心に語りました。発表後の質疑応答では、小学生や観客たちから「難しそうな本だけど子どもでも読めますか」「読んだ後、どのような影響を受けましたか」などさまざまな質問が飛び交いました。

本を紹介する滝川さん

本を紹介する滝川さん

3回目となった今回のビブリオバトルのチャンプ本には、滝川綾乃さん(日進西高2年)が紹介した「キリン」(山田悠介著)が選ばれました。天才を生み出すための精子バンクを利用して生まれた、才能ある兄と失敗作と言われてしまった弟を描いた作品です。難しい題材を取り扱った作品でしたが、「母親は弟にも愛情を持っていましたか」という質問に、「母親自身は"天才の子ども"に対しての愛情を持っているつもりだったかもしれないけれど、弟が望んだ形の愛情ではなかったと思っています」と滝川さん自身の思いもしっかりと述べていました。

本を紹介する石原さん

本を紹介する石原さん

次点には石原侑奈さん(日進中2年)の紹介した「かがみの孤城」(辻村深月著)が選ばれました。さまざまな理由で引きこもっていた子どもたちが鏡の中の世界で出会う物語で、昨年本屋大賞を受賞した人気作です。発表順を決めるくじ引きで1番を引き当てた石原さんは、トップバッターの重圧を感じさせない明るさでバトルに挑みました。丁寧に描かれた主人公の心情や、ラストへ向けての伏線、注目の登場人物などお薦めのポイントを語った他、「表紙にも興味を引かれるものが描かれているのでぜひ見てください」と楽しそうに紹介していました。バトルを終えた石原さんは、「高校生の人たちのレベルが高くて驚きました。次点に選ばれて嬉しいし、とても面白かったです」と元気な笑顔で話しました。(牧)

 

日進市子ども図書館会議「中高生ビブリオバトル」参加者(発表順)
石原侑奈さん(日進中2年)『かがみの孤城』(辻村深月著)
滝川綾乃さん(日進西高2年)『キリン』(山田悠介著)
佐久間真詩さん(日進高1年)『ツナグ』(辻村深月著)
片岡瞭太さん(日進西中2年)『星の王子さま』(サン=テグジュペリ著)
青木康之助さん(日進中2年)『レインツリーの国』(有川浩著)

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