2019年7月31日 親子でパソコン分解教室
パソコンの中は宝物がいっぱい!
パソコンは再利用できる資源であり、再利用を促すために資源を分別する意識を持ってもらおうと7月31日、使わなくなったパソコンを実際に分解する催しが市民会館で開催されました。100人以上の応募があり、抽選に当たった小学生と保護者31人が参加。小学生は一人1台のパソコンを分解し、見たことがない中の部品に興味津々の様子でした。
参加者は一斉に夢中でパソコンを分解し始めました
この教室は不要となったパソコンのデーターを消去し、リサイクルする、みよし市のシーピーセンター株式会社の堀さんが講師を務めました。子どもたちにリサイクルする意識と重要性を認識してもらうため、小学校などから要望があると、このような分解教室を行っているそうです。
始めに工具の取り扱いの注意を受け、分解してプラスチック、金属、ワイヤーなどに分類することを聞きました。中にはレアメタル、レアアース、金銀銅といった貴重な資源があり、この金銀銅が2020年の東京オリンピックのメダルにするために集められています。堀さんは「中から宝物を見つけたら、何でも持って帰っていいです。でも、お母さんに持って帰っていいか聞いてください。家で不要になって捨てるなら、先生の会社では資源になりますから」と話しました。子どもたちは、分解をスタートすると真剣な表情で夢中になり、ドライバーを使ってねじを外していきました。
パソコンの中のレアメタルを見せ説明する堀さん
分解していくとケーブル、リング、磁石、配電盤とさまざまなものが出てきました。なかなか外れなく力任せに引っぱったり、悩んでいるとスライドしたら外れる発見があったり、子どもたちはそのたびに声を上げて、いろいろな発見に顔を輝かせます。1時間もすると机の上はみるみるうちに、分解されたパーツでいっぱいになっていきました。
1台目を終え2台目に挑戦し始める子や、ハードディスク、マウスなどの分解をする子がいました。初めて見るマウスの中は、おもちゃの車の車輪のようなものや、重い球が出てきました。それをスタッフがカッターのようなもので切れ目を入れると、中から鉛の玉が出てきました。「わーっ、こんなボールが出てきた。知らなかった!」みんな目を見開いて興味津々。宝物として持ち帰りました。
だんだんドライバーの使い方も慣れてきました
う~ん、固いなぁ
ここ外れる?
お母さんも夢中に
みるみるうちに机の上はパーツでいっぱいに
分解を終えると仕分けされた分別のケースに入れます。「これは金属だけど、これは何だろう?」と考えながら入れます。これもこの教室の課題の一つ。分別することによりリサイクルされることを学習します。参加した子どもたちは「ねじが大きくて外すのが難しかったけど、おもしろかった」、「家にある古いパソコンを解体してみようかな」など、講座を終えて満足した様子で話しました。(越)
分別されたパーツは会社で再利用されます
子どもたちが見つけた宝物
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更新日:2019年08月01日