香久山古窯
香久山古窯(岩崎45号窯)の一般公開
公開期間
令和6年11・12月の期間で、毎週日曜日午前10時から正午まで(12月29日除く)
※期間外の公開は予約制となっています。見学可能日は月曜日から金曜日(ただし休祝日を除く)9時~16時まで。予約を希望される方は本ページ下部の「見学及び講師派遣依頼書」をご提出ください。

公開期間中のイベントのご案内
公開期間中に、日進市の文化財を巡るクイズスタンプラリーを開催します。ラリーシートは香久山古窯、岩崎城歴史記念館、旧市川家住宅で入手できるほか、本ページに掲載しておりますURLからダウンロードができます(印刷してご参加いただけます)。
文化財巡りクイズスタンプラリーシート (JPEG: 165.8KB)
香久山古窯とは
70基を数える猿投窯(※)・岩崎地区の古窯の中のひとつです。住宅都市整備公団による土地区画整理に伴い、昭和57年に発掘調査が実施されました。遺構は、平安時代初期(9世紀初期)の典型的な窖窯(あながま)で、大きさは長さ7.9メートル、幅2.0メートルです。窯内に分焔柱(ぶんえんちゅう)と呼ばれる窯内の温度を調整するための柱があるのが特徴です。この窯は天井部を除いて、ほぼ完全な状態で残存しています。
製品には、須恵器(すえき)の杯(つき)・椀(わん)・双耳椀(そうじわん)・盤(ばん)・短頸壺(たんけいこ)・鉢(はち)・擂鉢(すりばち)・鉄鉢(てっぱつ)・甑(こしき)・円面硯(えんめんけん)・甕(かめ)・横瓶(よこべい)のほか、原始灰釉陶器として長頸瓶(ちょうけいへい)・広口短頸壺(ひろくちたんけいこ)・水瓶(すいびょう)・浄瓶(じょうへい)・双耳瓶(そうじへい)・平瓶(へいへい)がありました。また、灰釉陶器としては椀・皿類がありました。特に、短頸壺の蓋(ふた)は、原始灰釉薬陶器の焼成技法を知るうえで貴重な製品です。
猿投窯について
猿投窯は、5世紀(古墳時代)から14世紀(室町時代初頭)にわたり、猿投山の西南に広がる尾張丘陵において形成された窯業遺跡です。猿投山西南麓古窯群とも呼ばれています。
猿投窯は、一千基を超えると推定され、特に奈良・平安時代にはわが国屈指の窯業地でした。窯では、灰釉(かいゆう)・緑釉陶器(りょくゆうとうき)という、当時の日本で最も高級な製品が生産され、中国製品に次ぐ高級品として平城京・平安京の都を中心に全国へ供給されました。
のちに、その窯業技術は、瀬戸・常滑へと受け継がれたと考えられています。
交通
名鉄バス
- 星ヶ丘 から 五色園(石神・香久山経由)区間の往復
- 星ヶ丘 から 長久手車庫(石神・香久山経由)区間の往復
- 星ヶ丘 から 北高上(石神・香久山経由)区間の往復
いずれも「香久山」停留所下車 東へ約400メートル
香久山小学校東「すずかぜ公園」内
くるりんばす
梅森線
- 「香久山東」停留所下車 北西へ
- 「香久山中」停留所下車 東へ約400メートル
岩崎45号窯保護覆屋概要
竣工
平成5年3月10日
構造
鉄骨瓦葺平屋建
面積
108.23平方メートル
住所
日進市香久山五丁目1905
関連情報
この記事に関するお問い合わせ先
学び支援課文化芸術係
電話番号:0561-73-4190 ファクス番号:0561-74-0258
更新日:2024年10月15日