認知症の人とそのご家族の支援

ID番号 N11046

更新日:2022年10月14日

認知症とは

認知症の基礎知識

認知症は、アルツハイマー病や脳血管障害といった病気などを原因として、記憶・判断力などに障害がおこり、日常生活や社会生活に支障をきたすようになった状態とされています。

認知症はさまざまな病気が原因となり得るため、適切な治療を受ければ症状の進行を遅らせ、改善することが可能な場合があります。このため、認知症を早期に発見し、適切な治療につなげることが大切です。

どう接したらいいの?

認知症が進むと妄想、暴力など一見混乱したふるまいがみられることがあります。
このような周囲にとって迷惑とも思えるふるまいも、認知症の人自身が、自分の身に起きていることにとまどい、不安や不自由を乗り越えようとして、右往左往した結果であるといわれています。

認知症の人は、何も分からなくなった人ではなく、感情も自尊心もあります。認知症の人が引き起こす「失敗」を怒ったり、しかったりすることは、ますます不安をかき立てることになります。

本人の思いに寄り添って、本人がなぜそのようなふるまいをとったのか考えることによって、お世話の手がかりがつかめ、やさしくなれるといいます。
本人は、考えるのが苦手になっていて、すぐにはできないこともあります。

心構えとして、3つのことを知っておきましょう。

  1. 驚かせない
  2. 急がせない
  3. 自尊心を傷つけない

生活の中でなんとなく違和感を覚えている人やご家族に向けたヒントとなる情報をまとめた絵本のような冊子です。

認知症の診断を受けた本人が次の一歩を踏み出すことを後押しするような、本人に向けたガイドです。

本市の取り組み

地域において認知症の人やご家族を支え、認知症になっても安心して暮らせる地域づくりを目指しています。

認知症地域支援シンボルマーク

やさしい手

日進市認知症地域支援シンボマーク

日進市認知症地域支援シンボルマークを持ったニッシー

ニッシー

 

平成22年11月に開催された健康福祉フェスティバルにおいて、来場者の皆さまに投票のご協力をお願いした「日進市認知症地域支援シンボルマーク」が決まりました。このシンボルマークの作成は、市が愛知県から平成22年度に委託を受け実施した「認知症地域資源活用モデル事業」の一環で、市民の皆さまに認知症の理解を深めてもらうことを目的として行いました。デザインについては、市が協定を結んでいる名古屋学芸大学デザイン学科の学生に製作を依頼し、優秀な9作品の中から選ばれました。このシンボルマークは、認知症の人と差し伸べられるやさしい手がハートの形を表し、その2つの間に日進市の頭文字の「N」の文字が入っています。

事業内容

相談できるところ

高齢者の総合相談窓口(地域包括支援センター)

地域包括支援センターは高齢者の総合相談窓口です。若年性認知症の相談にも対応しています。相談先に迷われたら、まずは地域包括支援センターへご相談ください。

認知症初期集中支援チーム

平成30年4月より認知症初期集中支援チームを立ち上げました。

認知症初期集中支援チームとは、認知症の人や認知症の疑いがある人、そのご家族のもとに訪問して、認知症についての困りごとや心配ごとなどの相談に対応する、認知症の専門家たちによって構成されたチームです。

地域包括支援センターに相談後、状況に応じて地域包括支援センター職員から認知症初期集中支援チームへとつなげます。

薬局の「ものわすれ相談」

身近なところで気軽に認知症を相談できる場として、市の薬剤師会加盟薬局に「ものわすれ相談窓口」を設置しました。

本人・家族が参加できるところ

認知症の本人交流会

認知症の診断を受けて不安な方、これからのことが心配な方、一緒に話をしてみませんか。

同じ立場だからこそ話せること、お互いが力になれることがあります。

ぜひ、ご家族と一緒にお越しください。

認知症家族交流会

認知症の人を介護しているご家族が集まる場です。月に1度開催しています。

参加者は主に50歳代から80歳代で、自宅で介護している人や家族が施設入所している人、看終えた人など様々な人がいます。

「疲れて優しくできない」「デイサービスに行ってくれない」「施設を考えているがどこがいいのかわからない」など、それぞれの悩みごとを話したい範囲で話します。

「認知症の家族の介護に悩んでいる」「介護している仲間がほしい」そんな人はぜひご参加ください。

介護者のつどい(ひだまりの会)

認知症に限らず、介護をしているご家族が集まる場です。月に1度開催しています。

認知症家族交流会よりも少人数でアットホームな会なので、介護の話だけでなく趣味の話や最近の出来事など自由に気軽にお話できる場です。

認知症カフェ

本人や家族、知人、地域の方、専門職等の誰もが自由に集いお互いに交流を楽しみながら、認知症やその対応についての理解を深めることや専門職への相談ができる場です。 「N-cafe」とは、日進市内で開催する認知症カフェの総称です。

認知症家族支援プログラム

令和5年度開催予定です。詳細は広報誌でご案内します。

利用できる制度

認知症やさしい手ネットにっしん情報配信システム

認知症の人が行方不明になった場合に備え、その行方不明者の服装や特徴などを電子メールやファクスで一斉に送信し、多くの人に協力を呼びかけるシステムです。行方不明者の情報は、認知症サポーターや福祉関係機関などのうち、あらかじめメールアドレスやファクス番号をご登録いただいた人に対し、ご家族などからの依頼により配信します。

認知症高齢者等位置情報提供(GPS)サービス費助成

認知症により行方不明となる可能性がある人とそのご家族が、市と協定を締結した事業者の実施する位置情報提供サービスを利用する場合に費用の一部を助成します。

その他

認知症地域支援推進員

現在、4名の認知症地域支援推進員が配置されています。

認知症の人やご家族が安心して暮らせるまちづくりを目指し、地域の声を集めて活動しています。

日進市高齢者等地域見守り推進事業協力に関する協定

高齢者等が安心して暮らせる地域づくりを目指し、事業者の皆様と見守り推進事業協力に関する協定を締結しています。

認知症高齢者等行方不明時捜索模擬訓練の開催支援

認知症についての理解を深め、地域の皆さんの連携を確認するためには、捜索模擬訓練の実施が非常に有効です。実施方法の概略については、「認知症高齢者等行方不明時捜索模擬訓練実施マニュアル(平成24年3月作成)」をご参照ください。実施にあたっては、地域福祉課にお問い合わせください。

認知症サポーター養成講座

認知症を正しく理解し、認知症の人やそのご家族を温かく見守る「認知症サポーター」を養成しています。

認知症サポーターになるには、リーフレットやビデオ教材を使った約90分の養成講座を受講し、認知症という病気や認知症の人への対応の仕方などを学びます。

認知症サポーターは何か特別なことをするわけではありません。認知症を正しく理解し、偏見を持たず、認知症の人やご家族を温かく見守る応援者ですので、どなたでもサポーターになれます。

災害時に備えて

認知症は人や急激な環境の変化についていけない病気です。いざという時に、少しでも認知症の人が安心して避難生活を送れるよう日本認知症ケア学会が作成した「認知症の人と家族のための避難所での支援ガイド」をぜひご活用ください。

市役所地域福祉課地域支援係窓口でも配布しています。

関連情報(外部リンク)

認知症の症状や認知症の人との接し方についての掲載されています。

「認知症を知り地域をつくる」キャンペーンの一環である、認知症サポーターキャラバンの活動を紹介するサイトです。

独立行政法人 福祉医療機構が運営する、福祉・介護保険情報、全国の介護保険事業者情報の検索などを提供している総合的な情報ネットワークのサイトです。

長寿医療研究の中心的機関として、老化、老年病や認知症など、幅広く最先端研究を推進する高度専門医療機関です。

「認知症介護研究・研修センター」の情報が掲載されたサイトです。認知症介護の研究・研修の中核的機関として、全国に3ケ所 (愛知県大府市、東京都杉並区、宮城県仙台市) に設置されています。

認知症の人とご家族をささえ、「認知症でも安心して暮らせる社会」を目指し、介護者同士が交流できるつどいの場や、孤立しがちな介護者のための認知症介護の電話相談を行っています。

この記事に関するお問い合わせ先

地域福祉課地域支援係
電話番号:0561-73-1484 ファクス番号:0561-72-4554

ご意見・お問い合わせ専用フォーム