2023年3月12日 岩崎城刀劇隊presents「体感せよ!岩崎城の戦い!」

ID番号 N14084

更新日:2023年03月20日

間近で感じる日進の歴史

岩崎城の戦いを追体験するアトラクション型ツアーが12日、岩崎城址公園で開催されました。参加者は城を訪れた客人となり、岩崎城刀劇隊によって繰り広げられる丹羽軍と池田軍との攻防を見ながら、城外への脱出を試みました。

岩崎城代・丹羽氏重(岩崎城刀劇隊)

岩崎城代・丹羽氏重(岩崎城刀劇隊)

当時、岩崎城主であった丹羽氏次は徳川家康の軍に加わっており、弟の氏重と長久手城主加藤景常が城を守っていました。しかし天正12年4月9日、家康の本拠地である岡崎を攻めようと進軍していた羽柴勢の池田軍の動きに気付き戦闘に。兵力には数十倍の差があり、氏重らは討ち死にし、岩崎城は落城しました。しかし、この岩崎城の戦いで池田軍を足止めしたことで、徳川勢が羽柴勢に追いつくことができたといわれています。

氏重に城内を案内してもらいました

氏重に城内を案内してもらいました

この日の参加者は22人。定員以上の応募があり、抽選で選ばれました。22人は、岩崎城の戦いが起きた日に城を訪れていた客人として、留守を担う氏重からおもてなしを受けます。氏重に岩崎城の内部を案内され、天守閣からの景色を見ながら、当時の領地などの説明を聞きました。その最中、池田軍が攻めてくるとの知らせが突如届き、参加者たち客人は城外へと逃がされることに。

加藤景常に先導され、城址公園内を移動

加藤景常(右)に先導され、城址公園内を移動

櫓台(やぐらだい)で氏重と景常が共に戦う意思を固める一幕も

櫓台(やぐらだい)で氏重と景常が共に戦う意思を固める一幕も

櫓台(やぐらだい)から二の丸、そして空堀へと、氏重たちに庇われながら逃げる参加者たち。道中で、池田恒興・元助親子らに見つかり、応戦する様子を見守りました。おびえて親にしがみつく子どももいるほど、目の前で繰り広げられる殺陣や演技は迫力満点。

池田軍に見つかり、氏重たちの背中に庇われながら逃げ続けます

池田軍に見つかり、氏重たちの背中に庇われながら逃げ続けます

しかし、景常も氏重も池田軍との交戦で討ち取られてしまい、空堀までたどり着いた参加者たちは池田軍に捕らえられることに。城の前まで連れて来られた時、丹羽軍からの援軍が岩崎城に到着。池田軍を撤退させ、参加者たち客人は無事救出されることとなりました。今回のストーリーはイベント時間に合わせて多少調整しているとのことでしたが、存分にアトラクションを楽しんだ参加者たちからは大きな拍手が起こりました。

迫力ある殺陣が次々と披露

迫力ある殺陣が次々と披露

岩崎城刀劇隊による演武披露は開催されていますが、城内各地を転々と移動しながらの殺陣は今回が初めての試み。逃げる最中に櫓台(やぐらだい)や空堀などさまざまな箇所の解説を聞くことができ、岩崎城の戦いだけでなく岩崎城自体のことも学べました。

この日参加した親子は、「けっこう怖かった」、「子どもが興味があったので応募しました。間近で殺陣が見られて楽しかったです」と話しました。(牧)

岩崎城刀劇隊

岩崎城刀劇隊

イベント後、大人も子どもも刀劇隊の皆さんと記念撮影を楽しみました

イベント後、大人も子どもも刀劇隊の皆さんと記念撮影を楽しみました

岩崎城刀劇隊は4月2日の岩崎城春まつりでも演武を披露する予定です。岩崎城刀劇隊の詳細は岩崎城ホームページをご覧ください。

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