2023年2月11日 安全安心ネットモラル塾

ID番号 N14005

更新日:2023年02月20日

相談しやすい環境づくりを

子どもたちを取り巻くインターネット環境の現状やその危険性、上手な付き合い方について考える講演会が11日、市民会館で開催されました。参加者は子どもたちをインターネットのリスクから守るためにはどうしたらよいかを学びました。

親子連れなど多くの人が参加。真剣に聞き入りました

親子連れなど多くの人が参加。真剣に聞き入りました

GIGAスクール構想推進に伴い、市でも小中学校の児童生徒に1人1台タブレットなどの端末が貸し出されています。インターネット環境が子どもたちにとってより身近になったことで、現状や注意点を正しく理解することが重要になっています。そのため、日進市青少年問題協議会と日進市家庭教育推進員会の合同講演会として、今回のネットモラル塾が開催されました。

岩田教育長は講演会冒頭で「子どもたちにとってもインターネットは生活に欠かせないもの。危険性を理解して正しい使い方を学ぶこと、正しい使い方が分かっていても周囲に流されてしまうといったことがないようにモラルを身に付けることが大切です。この講演で一緒に学びましょう」と話しました。

講師の宅和慶子さん

講師の宅和慶子さん

講師の宅和慶子さん(みんなのネットモラル塾講師)は、「お子さんに持たせるスマートフォンやゲーム機には、フィルタリングやペアレンタルコントロールを設定してください」と呼び掛けました。アクセスできる内容に制限を掛けたり、ゲームのプレイ時間を確認できるようにしておくことで、リスクの軽減につながると話しました。

インターネット上でのやり取りについては、ネット上で知った人に直接会ったり写真を送ったりといった行為の危険性を、実際の事例を取り上げて解説。また、仲の良い友人同士のやり取りであっても、SNSの文面によって誤解を生みトラブルになってしまうことも。すぐに連絡を取れるのは便利な反面、深く考えずメッセージを送りがちになるため、送る前に読み返すこと、相手の事情を思いやることが、上手な活用につながります。

SNSの投稿で個人を特定されることの危険性にも言及

SNSの投稿で個人を特定されることの危険性にも言及

また、かつてのチェーンメールが、チェーンメッセージとして今も出回っているそうです。テレビ番組やアプリによるアンケート調査を装ったものや、恐怖をあおるような文面に電話番号やURLが記載されているものもあり、さまざまな被害にあう危険性が高くなっています。さらなる被害を防ぐため宅和さんは「メッセージが回ってきても自分は回す側にならないことをお子さんにしっかり伝えましょう」と注意を呼び掛けました。

「子どもたちを守るためにはただネット環境を取り上げるのではなく、子どもに任せきりにせず大人も学ぶこと、一緒にルールを決めることが大切」と宅和さん。「危険は必ずあるもの。トラブルが起きてしまった際に、お子さんが相談できるように普段から関係性を築いておきましょう」と講演を締めくくりました。

愛知県警察音楽隊も登場

愛知県警察音楽隊も登場

カラーガード隊による演技

カラーガード隊による演技

ポンポンで「110」

ポンポンで「110」

講演後は愛知県警察音楽隊による生演奏や、カラーガード隊による演技が披露されました。警察音楽隊は、演奏を通じて、交通事故防止や犯罪被害防止などの青少年健全育成を目指す活動にも力を入れています。息の合った演奏や演技に、参加者からは大きな拍手が送られました。

この日の講演会には、大人だけでなく親子で参加した人も多く、インターネットとの付き合い方について一緒に考えるきっかけになったのではないでしょうか。(牧)

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