2023年1月31日 バリ島の祭りと芸能

ID番号 N13961

更新日:2023年02月07日

楽器にも男と女があります

<市民スタッフ 大岡奈美子>

市と中部大学との大学連携講座として「バリ島の祭りと芸能」の講座が1月31日、市民会館で開かれました。寒さの続く毎日や自由に海外に行けない日常を忘れ、常夏の暑さを想像したり、バリ島の神聖な祭りの話や音楽を聞いたり、参加者はいつもとは違う文化に触れる時間を過ごしました。

最近なかなか行けない常夏の島に思いをはせます

最近なかなか行けない常夏の島に思いをはせます

バリ島の中央には活火山があることを知っていましたか?

バリ島の中央には活火山があることを知っていましたか?

日本から程よく近く、ビーチリゾートとして有名で観光客が多く訪れる人気のバリ島。インドネシアの州の一つであるバリ島は愛知県よりも少し大きく、赤道に近く熱帯性気候の島。最強寒波に凍え、まだまだ寒い日が続いている中、年間最低平均気温が24度と聞くだけで今すぐ飛んでいきたくなりました。

国民の93パーセントがヒンズー教徒ということや、カースト制度が存在し、職業とは結び付いていないものの名前でカーストを表し、下のカーストの人は上のカーストの人に敬語を必ず使うというルールだという話などはとても興味深いものでした。

クバヤとサロンを着ています

クバヤとサロンを着ています

本日の講師は中部大学人文学部教授の嘉原優子(よしはらゆうこ)さん。バリ島での正装であるクバヤと呼ばれるブラウスのような洋服と、サロンという一枚の布を巻いたスカートのような洋服を着てバリ島のお話をしてもらっていると、ちょっといつもと違う気分を味わうことができました。

大学の専門的な知識が学べたり、趣味を深めたりできる日進市の大学連携講座。今回の講義は「バリ島の祭りと芸能」全3回のうちの初回。初回は「バリ島の多様な伝統芸能」についてのお話でした。神々と芸能の島として知られるバリ島は、その宗教儀式としてだけではなく、各種儀礼や娯楽として、寺院、個人宅、ホテルなどあらゆる場所でその伝統芸能が演じられています。信仰心のあついバリ人の生活が宗教とは切り離せないように、芸能も日々の生活から切り離せない位置にあり、その種類は舞踊や音楽、影絵や仮面劇など多種多様だということを学びました。「ケチャ」と呼ばれる"チャチャ"という言葉をものすごい速さで言う男声合唱の仕組みを教えてもらいましたが、少し練習したくらいではとても言えない速さで言葉が流れていました。

サロンと呼ばれる楽器。右手でたたいて左手で響きを抑えながら演奏します

サロンと呼ばれる楽器。右手でたたいて左手で響きを抑えながら演奏します

芸能や祭りには欠かせない楽器について、鉄琴のようなもの、太鼓のようなもの、縦笛や弦楽器などいろいろな種類の楽器がある中、楽器そのものが神とされていて、誰もその姿を見たことの無いという楽器もあると聞きました。実際に講師がサロンというとても重厚な楽器を持って来て、受講者はその音色を聞き、たたき方を教えてもらいました。

打楽器の中には一つの楽器に男と女があり、その男女一対として使用し、男女で微妙に音が違うため、その効果で音のうねりができるという話はとても興味深く、その音楽を聴くと西洋音楽にはないそのうねりは少し特殊に感じられ、なんだか神聖な気分になりました。

大人でも重いなあと言ってしまう重さです

大人でも重いなあと言ってしまう重さです

以前仕事でインドネシアに滞在したことがあり、それ以来その魅力に魅せられて、コロナ禍前までインドネシアの各地を何度も旅行していたという夫婦は、旅行中もよく見た楽器について知ることができましたと話しました。

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