2023年1月28日 提案型大学連携事業(名古屋外国語大学)

ID番号 N13949

更新日:2023年02月02日

すごろくゲームで考える世界の健康

すごろくゲームをしながら健康と社会の在り方を考えるイベントが、1月28日、市民会館で開かれました。名古屋外国語大学世界教養学部の学生が進行役を務め、参加者はボード上の駒を進めながら、健康の大切さや世界の社会環境について意見交換し、関心を高めていました。

参加者と学生の皆さんら

参加者と学生の皆さんら

各マスの質問に正解すると、医療制度や生活環境などの中からカードが1枚もらえます。ボード上には質問の他、「他ペアからカードをもらう」といったハプニング要素が強いマスもあります。

各マスの質問に正解すると、医療制度や生活環境などの中からカードが1枚もらえます。ボード上には質問の他、「他ペアからカードをもらう」といったハプニング要素が強いマスもあります。

市では大学の持つ知的財産や人材、学生の力といった資源を活用し、大学・市民・行政が連携したまちづくりを進めています。このイベントは同大学の世界教養学部世界教養学科の講師で、ベトナムなどを中心に東南アジアの国際協力などを研究している平山陽洋さんから大学連携事業として提案をいただいたもので、今回が2年目の実施です。
企画には公益財団法人アジア保健研修所が加わり、このイベントが保健・健康分野とSDGsのつながりや、社会環境整備の重要性を考えるきっかけとなるよう、内容を練りながら行われました。

ファシリテーターを務める藤田さん。駒が止まったマスの国の社会環境に関するクイズをペアに出していきます。

ファシリテーターを務める藤田さん。駒が止まったマスの国の社会環境に関するクイズをペアに出していきます。

ゲームでは参加者はペアになって駒が止まったマスに書いてある、衛生や健康にまつわる質問に答えていきます。正解すると質問内容に関連するカードがもらえ、全6種類のカードを最初に集めたペアが優勝というルールです。

マスには「コロナウイルスが社会に与えた変化」「日本人の平均睡眠時間」といった質問の他、「飲酒を公式に禁止している国」「世界でトイレの無い学校に通っている生徒数」など、普段は考えないような内容も。参加者はペアで話し合いながら答えを考え、発表しながら、世界の社会環境や健康に関する知識を深め合いました。

新型コロナウイルス感染症の影響やヤングケアラーの割合など、幅広い社会環境について意見交換しました。

新型コロナウイルス感染症の影響やヤングケアラーの割合など、幅広い社会環境について意見交換しました。

ゲーム後の感想では、「『みんなで答えを考えながら』という進め方が良かった」、「関心の裾野を広げるため、自分の周りにもシェアしていきたい」など、前向きな言葉が述べられ、参加者の社会環境や健康への関心も高まっていました。
メインの進行役を務めた、同大学同学部4年生の藤田青空さんは「健康がテーマでしたが、和気あいあいと進みながら、皆さんの健康への関心が深まったようで良かったです」と話し、平山さんは「学校のトイレの数、自宅から医療機関までの距離、教育を受ける機会の担保といった社会環境は、健康の形成にも大きな影響を与えます。より良い衛生環境や雇用環境の整備、健康の大切さを理解してもらえれば」と健康と社会環境の結びつきと重要性を話しました。

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