2022年11月23日 にっしん環境市民討議会2022

ID番号 N13790

更新日:2022年12月13日

自分事として考える環境のこと

第2次日進市環境基本計画の策定を進めるに当たり、市民の皆さんのご意見やアイデアを計画に生かしていくため、市民討議会を11月23日、図書館で実施しました。基調講演やパネルトーク、テーマについて自由に対話するワークセッションが企画され、無作為抽出で選ばれた市民などが参加しました。

基調講演の様子

基調講演の様子

基調講演では、森下英治さん(愛知学院大学総合政策学部総合政策学科教授)が講師を務め、環境基本計画とはどのようなものか、市民の立場での関わり方などを話しました。森下さんは、現在の地球の環境について説明。「社会の選択と行動が今後の世界の将来を左右します」と参加者に語り掛け、「住民の価値判断を意思決定に反映すること」「住民の方が詳しい地域情報を持っていること」「住民の監視の目が必要」との三つの理由を挙げて計画策定に市民が参加することの重要性を解説しました。

ゲストの寺田さん(中央)と田原さん(左)

ゲストの寺田さん(中央)と田原さん(左)

講演後は、ゲストのにっしん市民環境ネットの寺田裕美さん、犬山市地域協働課の田原尚舞さんからそれぞれの活動や業務内容などの話を聞きました。にっしん市民環境ネットは、第1次の日進市環境基本計画策定の際に集まった市民らが計画実現のために設立したNPO法人で、さまざまな活動を行っています。寺田さんは、計画策定の経験を振り返りながら、「参加と対話を丁寧に積み重ねていけば、市民と行政の協働は実現できる」と語りました。

田原さんは、犬山市で平成29年度から行われている「フューチャーセッション@犬山」を紹介。「犬山で何かをしたい」という人たちが集まり、ユニークな企画を生み出していった経緯を話しました。

パネルトークでも熱い気持ちが伝わります

パネルトークでも熱い気持ちが伝わります

参加者からの質問にも答えました

参加者からの質問にも答えました

講師の森下さん、ゲストの2人、モデレーターの加藤栄司さん(地域問題研究所研究理事)の4人でのパネルトークでは、お互いに気になることなどを話し合いました。「フューチャーセッション@犬山」では、「何かしたい」という幅広さがありましたが、「環境」をテーマにして同じようなことができると思いますか、との問いに、田原さんは「セッションは思いを持った問いから始まるので、起点や軸となる『思い』さえあれば可能だと思います」と答えました。

参加者も真剣に聞き入っていました

参加者も真剣に聞き入っていました

計画策定からの約20年間と今後について尋ねられた寺田さんは、「次の世代につなげていくには、自分のやれることをやっていくことが大切。一人一人が自分事として捉えなくては、と危惧していますが、同時に、私たちはきっとやっていけるとも思っています」と話しました。この日参加した女性は、「大学で環境について学んでいるので、とても勉強になりました」と振り返りました。(牧)

この記事に関するお問い合わせ先

情報広報課広報広聴係
電話番号:0561-73-3149  ファクス番号:0561-73-6845

ご意見・お問い合わせ専用フォーム