2022年8月3日 地球温暖化を学ぶ科学実験教室

ID番号 N13342

更新日:2022年08月12日

地球のために私たちができることは?

<市民スタッフ 大岡奈美子>

「今年の夏は去年より暑いねー」とここ数年、毎年夏に言っている気がします。この日も猛暑日だと朝から報道されていた3日、地球温暖化を学ぶ科学実験教室が市民会館で開かれ、たくさんの応募の中から抽選に当選した親子が参加しました。

まずは地球温暖化について学びました

まずは地球温暖化について学びました

SDGsの目標の一つに「気候変動に具体的な対策を」とあるように、気候変動は世界全体で取り組むべき問題の一つとなっています。東邦ガス株式会社が講師を務めるこの「地球温暖化を学ぶ科学実験教室」は、毎年夏休みに開かれる人気の講座で、今年もたくさんの応募があり抽選で見事当選した親子が参加しました。

まず、地球環境について、よくテレビなどで見る砂漠化の現象や溶ける氷河などの環境破壊はどうして起こるのか、それが地球温暖化とどのように関係しているのかを学びました。また、ここ数年台風が大型だったり超大型だったり「大型化」してきている理由と地球温暖化との関係や、このまま海面上昇が続いた場合の東海地方への影響などの話を聞き、地球温暖化がさまざまな異常気象を引き起こし、私たちの生活に影響を与えてきているということを再認識しました。

次に、私たちの身の回りにあるエネルギーについて。石油・石炭・天然ガスなどのエネルギーがどのように作られるのか、そのエネルギーを使い快適で便利な生活を送ることによって、二酸化炭素をたくさん排出し、それが地球温暖化につながっているということを学びました。そして日本もその二酸化炭素を多く出している国の一つとして、5本の指に入ってしまっていることを知り、自分事として考えていくことの必要性を強く感じました。

スライドを見ながら専門的な事柄も交えた深い話を聞いたり、分かりやすい漫画のDVDを見たり、大人も子どもも地球温暖化について、それぞれの目線から学ぶことができた有意義な時間を過ごしました。

マイナス192度の世界へようこそ

マイナス192度の世界へようこそ

次は、お待ちかねの実験の時間。この日は、先ほど学んだ天然ガスにとてもよく似た性質の液体窒素を使いました。まず液体窒素を巨大なビーカーのようなものに入れてみると、同時に白いものがもくもく。触ったらやけどをしますと言っていた理由はその温度。マイナス192度でした。本来はマイナス196度ということ。冷凍庫がマイナス20度ということなので、想像さえできませんが、触ってはいけないということは分かりました。

液体窒素を机の上にこぼすと…

液体窒素を机の上にこぼすと…

マイナス192度の世界がどのようなものかということをまず体験するために、各テーブルの上に液体窒素を少しずつこぼしてもらいました。まず白煙が現れて、水玉のような液体窒素が逃げ回るように机の上を動いてあっという間に消えていきました。それに驚いた後は、いろいろなものを液体窒素に入れてその様子を観察しました。風船、タオル、赤い花、ゴムボール。それぞれ違う状態になり、一工夫を加えたタオルで釘を打ったり、5秒でポテトチップスのようにパリパリになったり。その初めて見る実験に、どの子も目を輝かせて見つめていた姿が印象的でした。

風船は割れるのでしょうか?

風船は割れるのでしょうか?

さてこのボールは落とすとどうなるのでしょうか?

さてこのボールは落とすとどうなるのでしょうか?

再生可能エネルギーも注目されていますが、まだまだ化石燃料に頼らないと私たちのこの生活は保障されないのだと学んだ日。少しでも地球温暖化のスピードを緩めるための省エネルギー行動として、エアコンの設定温度を守ったり、シャワーを浴びるときなど節水を心掛けたり、レジ袋をもらわずエコバックを持ち歩くなど、一人一人ができることを考え、そのアイデアを行動に移していくことが大切だなと改めて思いました。

「実験」の響きに引かれて参加をしたという東小5年生の男の子は、「ボールの実験が一番面白かった。学んだことがたくさん話の中に出てきて楽しかったです」と話をしていました。

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