2022年8月3日 認知症家族交流会「フルートの調べ」

ID番号 N13293

更新日:2022年08月23日

笛の音色でリフレッシュ

認知症の人を介護する家族が情報交換できる場として、毎月1回開催している認知症家族交流会で、フルート奏者の服部柚子さんによる演奏会が3日、市民会館で開かれました。会場は笛の涼やかな音色が響き、心地よい時間が流れていました。

篠笛の澄んだ音色が響き渡ります

篠笛の澄んだ音色が響き渡ります

今回はいつもの交流会の前に、篠笛・尺八・フルートの3種類の楽器の演奏会から始まりました。服部さんが「最初に、囃子(はやし)で和太鼓と一緒に演奏される篠笛を演奏します。氷を張ったような音が出ますよ」と説明し、「晩鐘」と「さとうきび畑」を、続いて尺八で「長持唄」「アメージング・グレース」を、最後にフルートで「テレマンのファンタジー第4番」「見上げてごらん夜の星を」を演奏しました。

フルート奏者の服部柚子さん

フルート奏者の服部柚子さん

尺八を説明する服部さん

尺八の説明をする服部さん

参加者からの「尺八とフルートでは吹くときの呼吸の強さは違いますか?」という質問に、「尺八の方が息を多く吹きます」と答え、それぞれの楽器の特徴の説明や演奏技術を披露しました。「桃栗3年柿8年と言いますが、尺八は首振り3年ころ8年と言います」と、首を振りながら音を出すビブラートのような「首振り」と、コロコロと音を出す「ころ」という技を披露し、参加者は熟練の技に感心していました。

演奏会の後は参加者それぞれの認知症家族の現状報告や情報交換、さらに新しく会に参加した人の悩みや疑問へアドバイスなどを送り、とても有意義な時間となりました。
今回は日本赤十字豊田看護大学4年生の2人(澤野真緒さん、滝澤楓さん)が保健師課程の実習として参加していました。澤野さんは「家族が認知症であるという同じ境遇だからこそ気持ちが共感できるし、より一層相手に伝わると思った。こういう会でストレスを発散したりすることが大切だと実感しました」と話しました。自身が小学生のとき祖母が認知症で介護経験のある滝澤さんは「認知症の専門家が言うことは理想的なことだけど、実際の経験者の話は生活に沿った意見になるし、そういう意見が安心感にもつながると思った」と話しました。2人は来春から看護師の仕事をするということです。
次回の家族交流会は9月7日(水曜日)市民会館会議室で開催される予定です。(吉)

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