2022年6月11日 カードゲームでSDGsを学ぼう

ID番号 N13185

更新日:2022年06月21日

力を合わせてより良い2030年へ

なぜSDGsが必要なのか、カードゲームを通してSDGsの意味や可能性を学ぶイベントが11日、市民会館で開催されました。子どもから大人まで23人が参加し、協力し合いながらゲームに取り組み、SDGsへの考えを深めました。
ゲームに取り組む参加者たち

ゲームに取り組む参加者たち

この日参加者が取り組んだのは、カードゲーム「2030SDGs」。チームごとに「人生のゴール」が設定されており、与えられた「お金」「時間」「プロジェクト」などのカードを活用して、2030年までにゴールの達成を目指すカードゲームです。プロジェクトには、それぞれ実行するために必要なお金と時間、実行したことで得られるお金・時間・新しいプロジェクト・「意思」カードが決められており、参加者は自分のゴール達成のためにさまざまなプロジェクトを実施していきます。
手持ちのカードや交渉で、ゴール達成を目指します

手持ちのカードや交渉で、ゴール達成を目指します

お金持ちになること、多くの「時間」を獲得してゆっくり暮らすことなど、「人生のゴール」はチームによってさまざまで、チーム同士での交渉も重要になってきます。「『時間』が欲しいです!」と他のチームにアピールしたり、「このプロジェクトカードと交換してもらえるものはありますか」とカードを持って各チームを回ったりと、どのチームも序盤から活発に他のチームとやり取りする姿が見られました。
みんなのゴール達成のため、交渉や協力が大切

みんなのゴール達成のため、交渉や協力が大切

ゲーム中、会場にはホワイトボードが置かれ、「経済」「環境」「社会」の世界の状況が分かるようになっています。プロジェクトを実行することで、それぞれ設定された数値分パラメーターが増減します。そのため参加者は世界の状況も気に掛けながらゲームに取り組みます。中間発表の時点では、「環境」の数値が最も高く、「社会」の数値が低いという世界状況になり、自分たちの「人生のゴール」を達成したのは12チーム中3チームでした。

ゲーム終了時の世界の状況メーター。前半と比べて経済が大きく成長

ゲーム終了時の世界の状況メーター。前半と比べて経済が大きく成長

後半戦ではすでにゴールを達成したチームが他のチームを手助けしたり、世界全体のバランスを見て「経済」や「社会」の数値を伸ばそうとしたりと、より協力的に取り組み、ゲーム終了時には、全てのチームがゴールを達成することができました。
参加者はゲームを振り返って、「他人との協力が必要不可欠だと感じた」「子どもたちが他のチームに積極的に声掛けをしていてすごい」「何が必要か、どうしたいのか、意思表示をすることが大切だと思った」など、さまざまな感想を言い合いました。
参加者は「世界の起点として今後どう行動するか」を考えました

参加者は「世界の起点として今後どう行動するか」を考えました

この日ファシリテーターを務めた加藤武志さん(2030SDGs公認ファシリテーター)は、SDGsの意味や可能性について、「世界はつながっていて、自分の行動も何かの起点になり得る。世界が目指す目標を、今回の世界状況のメーターのように『見える化』して共有することで、行動も変わっていく」と話しました。
また、「世界が目指す目標を『見える化』」したものがSDGsであると説明し、参加者にもこの日の体験を通じて「自分ごととしてとらえて行動するきっかけになれば」と締めくくりました。(牧)

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