2022年3月21日 古民家de春分の日イベント

ID番号 N12970

更新日:2022年04月11日

古民家で伝統文化に触れる

「日本の伝統文化に触れる」をテーマに、旧市川家住宅で21日に春分の日イベントを行いました。前日までの寒さが和らいだ暖かな昼下がり、生け花体験や茶道体験、落語、歴史講座などさまざまな伝統文化に触れる催しに32人が訪れました。

暖かな昼下がりの旧市川家住宅

暖かな昼下がりの旧市川家住宅

旧市川家住宅主屋は、江戸時代中期の構造が大きな改造なく残った歴史的建築物です。
野方町に位置する旧市川家住宅は、野方区の地元の皆さんが中心となっている旧市川家活用協力会の協力を得ながら、お正月飾りやこいのぼりの展示、各種講座やコンサート、季節のイベントなど、一年を通じてさまざまな用途に活用されています。

趣のある和室で生け花体験

趣のある和室で生け花体験

生け花体験と茶道体験は、日進市文化協会の茶華道連盟の協力を得て行われました。
生ける花はあらかじめ用意されており、参加者は色とりどりの花の中からお気に入りの組み合わせを選び、茶華道連盟から丁寧な指導を受けながら自由に生け花を楽しみました。

投光器の明かりの中、趣のある和室で生け花体験を楽しんだ9人は、それぞれの作品を大事そうに持ち帰りました。自分自身で作り上げた生け花は、きっといつもの空間に新鮮な彩りを与えてくれることでしょう。

生け花体験を楽しむ子ども

生け花体験を楽しむ子ども

茶華道連盟が作法にのっとりお茶をたてます

茶華道連盟が作法にのっとりお茶をたてます

茶道体験の会場では、茶華道連盟が茶事の主催者を務め、参加者は暖かな陽光の差し込む和室で、緩やかな時間を楽しみながら客人として生菓子と抹茶をいただきました。

提供された抹茶

提供された抹茶

うれしそうに抹茶を見る子ども

うれしそうに抹茶を見る子ども

参加者の中には、掛け軸や花について尋ねたり、お茶をいただいた後に抹茶の製造元を尋ねている人がありました。作法に沿った行動で、経験のある人だったようです。
取材の一環として私も茶道体験に参加しました。「お菓子おいしいな、お茶おいしいな」「お点前が結構なのかよくわからないけれど、結構なのだろうな」というのんびりとした感想しか出てこない、風流とはかけ離れた私ですが、写真を撮らずにお茶をいただいてしまいそうになるほどリラックスした時間を過ごさせていただきました。

はなしが始まると、観客も世界に引き込まれていきます

はなしが始まると、観客も世界に引き込まれていきます

落語を披露してくれたのは、南山大学落語研究会の勤勉亭桂馬さんと恋勢家こおどさん。
旧市川家住宅ではなしをするのは初めてとのことでしたが、いざ始まると、場慣れした様子の語り口で、観客をはなしの世界に引き込んでいきました。

勤勉亭桂馬さん

勤勉亭桂馬さん

恋勢家こおどさん

恋勢家こおどさん

この日披露した演目は、勤勉亭桂馬さんが「道具屋」、「居候講釈」。恋勢家こおどさんが「猫の皿」、「初天神」。いずれも古典落語の演目ですが、現代風にアレンジしている部分もあり、聞き手のことに配慮しながら話している様子がうかがえました。

歴史講座の様子。夕方が近くなり肌寒くなったためストーブが用意されました。

歴史講座の様子。夕方が近くなり肌寒くなったためストーブが用意されました。

歴史講座で扱われたのは、岩崎城の戦いについてです。築城から丹羽氏が周辺を治めるようになるまでの経緯から、小牧・長久手の戦いにおいて岩崎城の果たした役割まで言及されました。
小牧・長久手の戦いについては令和3年11月30日に日進市を含む5市(小牧市、長久手市、日進市、春日井市、犬山市)で「真の天下分け目の一戦は小牧・長久手の戦いである」として、協力して情報発信をしています(令和4年1月28日に尾張旭市、瀬戸市、岐阜県可児市が加入)。

講師を務めた岩崎城歴史記念館館長の村田信彦さん

講師を務めた岩崎城歴史記念館館長の村田信彦さん

旧市川家住宅は、イベント開催時以外も自由に見学でき、写真撮影をしたり、備え付けの昔のおもちゃで遊んだりできます。板の間、縁側、前庭では飲食も可能ですので、お気軽にお越しください。開館日は、木・金・土・日曜日の午前9時~午後4時です。(本)

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