2022年3月6日 紙コップでまちづくり!

ID番号 N12856

更新日:2022年03月16日

子どもの発想は無限大

<市民スタッフ 大岡奈美子>
目の前に大量の紙コップがあったら、あなたは何を作りますか。積み上げてタワーを作ったり、並べて囲ったり、思い浮かぶものはさまざま。紙コップでまちを作ろうというイベントが6日、市民会館大ホールホワイエで開かれました。参加した小学生は現役の建築士にアドバイスをもらいながら、頭の中に浮かんだアイデアを目の前の紙コップを使って作り上げ、こだわりの詰まったまちが出来上がりました。
200個の紙コップ、一見すると少なく見えますが

200個の紙コップ、一見すると少なく見えますが

このイベントは日進市のキャリア教育推進事業の一つとしての企画。今年初めてのこのイベントへの応募は100人以上だったとか。高倍率の抽選に当選した幸運な小学生40人が参加しました。子どもたちの職業観を育てることも目標の一つに挙げている今回のイベントでは、愛知建築士会名古屋名東支部から現役の建築士4人が協力し、日ごろ建物の設計をしたり図面を書いたりしている建築士の貴重なお話を直接聞くことができました。
まず、用意されたのは一人200個の紙コップ。それをまず「積んでみよう!」との言葉で、各自自由に積み上げていきました。丸の形に囲んで積んだり、横に並べて積み重ねたり、とりあえず高く積んでみたり。高く積み重ねていくと、崩れてしまうこともありますが、「崩れてもそのままにして次を作っていこう」との言葉に黙々と積んでいきました。おのおのまずは200個の紙コップを使うことが目標でしたが、10分強で200個を使い切れたのは数人。200個ってなかなか多いのだなと実感できたところで一人での制作は終了。
10分ほどで、大小さまざまな作品が出来上がりました

10分ほどで、大小さまざまな作品が出来上がりました

工夫して積み重ねた作品の中には、紙コップを下向きに置くだけでなく上向きや横向きなどに置き重ねていったものや、中心に芯を作る五重塔の構造に似たものもあり、プロの視点から解説をしてもらうと、その子どもたち一人一人の作品にまた違う良さを見つけることができました。
自分たちの一生懸命作った作品を一瞬で壊して仕切り直した後は、4人のグループになって作っていきました。「きれいな形のものだけではなく、いびつであるものも面白い」とか、「崩れたものなど、あえて未完成な感じで残していくのも面白くていいよ」など、子どもたちの豊かな発想を引き出していくアドバイスをしてくれる建築士に対して、それをなるほどと聞きながら、さらに驚く発想を出して作りあげていく子どもたち。15分という短い制限時間の中で出来上がったのは、高さだったり、大きさだったりそれぞれにこだわった作品でした。
作品の解説をし合いながらそれぞれのグループのいいところを認め合い、次に二階に移動して上からも作品を見学しました。自分たちの作品を上から見ると、また違うところに目がいって、よりすてきな作品に見えてくる不思議な感覚を味わった後は、隣のグループと合体して8人で1つの作品を作り出しました。
時間と緊張と闘いながら、必死に作業をしていました

時間と緊張と闘いながら、必死に作業をしていました

今日初めて会った学校も学年も違う子どもたち。同じグループ同士、自己紹介をした後に、大まかな構想を話してすぐに目の前の紙コップに取り掛かります。初めは建築士がアドバイスをしたり手伝ったりしましたが、時間の経過とともに自然と上級生がリーダーシップを取り、黙々とみんなで一つのものを作り上げていく姿は真剣そのものでした。時間を気にしながらヒートアップしてきた子どもたちから「暑い!」「エアコン消して!」との言葉も出てきて、最後、お約束の延長時間をもらった後、完成させた自分たちの作品を見る姿はどの子も満足顔でいい顔をしていました。

アンケートを熱心に書いていた男の子は、「楽しかった。次はみんなで力を合わせてもっと高くて大きなものを作りたい」と意欲満々でした。
最後に作った作品はどのグループも「大作」でした

最後に作った作品はどのグループも「大作」でした

一番下のコップをひくと、一瞬で壊れます。周りから自然と拍手が湧きました

一番下のコップをひくと、一瞬で壊れます。周りから自然と拍手が湧きました

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