2022年2月26日 みやびな昼下がりコンサート

ID番号 N12848

更新日:2022年03月11日

春の訪れを感じました

<市民スタッフ 大岡奈美子>
特別寒かった今年の冬から久しぶりに暖かな日差しを感じることができた2月26日、旧市川家住宅で和楽器のコンサートが開かれました。ひな人形やつるしびなが飾られた華やかな空間で和楽器の音色が流れる特別な時間に、春の訪れを感じることができました。
一歩中に入ると華やかな空間が広がり、思わず声が上がります

一歩中に入ると華やかな空間が広がり、思わず声が上がります

毎年この時期、ひな祭りの飾り付けがされている旧市川家住宅。つるしびなやひな人形が飾ってあるとは聞いていましたが、大小さまざまなひな人形や「わたげの会」の協力による50点以上のつるしびなが飾られている様子を実際に見ると、その華やかさに思わず声が上がってしまうほどでした。今年はひな祭りの特別企画として市内の施設を巡るスタンプラリーも開催されており、会場の一つの旧市川家住宅にもたくさんの子どもたちがスタンプを押しに訪れ、ひな飾りの美しさに目を輝かせていました。

ひな祭りは女の子のお祭りです

ひな祭りは女の子のお祭りです

愛知箏友会による箏の演奏

愛知箏友会による箏の演奏

その旧市川家住宅で開催された毎年恒例の和楽器によるコンサート。毎年楽しみにしている人も多く、今回も感染症対策をしっかり行った上で開催され、たくさんの人が来場していました。愛知箏友会による箏(そう)の演奏や、今年は舞も加わった岩崎雅楽会による雅楽の演奏は、古民家の厳かな空間を一気にみやびやかなものにしていました。
存在感のある箏は3面並べられているだけで、ぐっと雰囲気が出ます。演奏だけでなく、普段なかなか聞くことのできないその歴史なども教えてもらい、箏は奈良時代に中国から伝わったのだと初めて知りました。貴族の楽器として使われていたものが江戸時代に庶民の楽器となり、その音楽が広まったといわれています。今回は親しみやすい現代曲を、春の曲を中心に弾いてもらいました。箏のおしとやかな音色の中に知っている現代曲のフレーズが流れてくると、あのお正月の雰囲気から一気にポップな感じに変わっていく感じがとても新鮮でした。
流れてきたのはご祈祷(きとう)の時に流れていたあの音色でした

流れてきたのはご祈祷(きとう)の時に流れていたあの音色でした

雅楽はテレビや特別な場所でしか聞くことができないと思っていましたが、身近な日進市で岩崎雅楽会が活動をしていました。いつか音楽の教科書で見たショウやヒチリキと呼ばれる楽器を目の前にし、神社で流れてくるあの音色の楽器の説明や、指揮者がいない雅楽の音の合わせ方を教えてもらいましたが、西洋の音楽と全く違う雅楽の世界は知らないことだらけでした。特に驚いたのは日本語のカタカナや丸が書かれた譜面で、その譜面を見ながら歌い、楽器を使ってみんなで奏でていくという日本の音楽文化を知ることのできた貴重な体験でした。
箏の演奏を熱心に見つめていた親子のお母さんは、「なかなか聞く機会のない楽器を身近で感じるとても楽しい時間でした」と話し、小学校一年生の女の子は「楽しかった~」ととてもいい笑顔を見せてくれました。
展示されたひな人形の多くは寄贈だとか。中にはとても古いものもありました

展示されたひな人形の多くは寄贈だとか。中にはとても古いものもありました

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