2022年2月13日 にっしんこどもがつくる音楽会

ID番号 N12817

更新日:2022年02月22日

子どもの力が大人を動かしました

<市民スタッフ 大岡奈美子>
子どもたちが企画・運営・進行を行った音楽会が13日、市民会館大ホールで開催されました。「日進の人の音楽を日進の人に聞いてもらいたい」という子どもたちの思いが形になり、大人を動かし、感謝のあふれた温かい演奏会に多くの人が耳を傾けていました。
自分たちが作った司会原稿で司会進行です

自分たちが作った司会原稿で司会進行です

この音楽会は去年の春過ぎ頃の公募で集まった日進市内の小学4年生から中学3年生までの39人の子どもたちで実行委員会が結成されました。夏過ぎ頃から定期的に集まり、どんな音楽会にしたいか、誰を呼びたいかなど、日にちと場所以外は全て白紙の状態から一つずつ決めていきました。
話し合いを進めていく中で、「日進の人に喜んでもらえる人を呼びたい」「私たちの身近なすごい人に演奏してもらいたい」という思いが強くなり、候補に挙がったのが、Nisshin Wind Orchestraと日進市立日進西中学校吹奏楽部の2団体。心を込めて手紙を書きオファーをし、快諾してもらったそうです。
ただ、音楽会本番直前の新型コロナウイルス感染症感染拡大からのまん延防止等重点措置の適用を受け、日進西中学校吹奏楽部が出演を辞退し、Nisshin Wind Orchestra1団体のみの音楽会となりました。
かわいいキャラクターもできました

かわいいキャラクターもできました

入り口での検温・消毒など感染対策もしっかり行います

入り口での検温・消毒など感染対策もしっかり行います

2021年度全日本吹奏楽コンクールで金賞を受賞した、日進市を拠点に活動をする吹奏楽団体「Nisshin Wind Orchestra」。多くの人が楽しみにしていた、1月30日に予定されていた同団体の演奏会は今回のまん延防止等重点措置に伴い、中止になりました。ただ、この音楽会は子どもたちの期待に応えるために、とても迷い、さまざまな対策を練った上で出演を決めたと指揮者の清野雅子さんは話しました。
なかなか全員で集まることも音を合わせることも難しいこの現状の中、久しぶりに合奏をしたのは2日前。団体としてはまだまだ完成させたい部分が多いのだろうと想像をしていましたが、流れてきた音はとても美しく、そして時間を追うごとに迫力や音の広がりが増してくるのを感じられました。その演奏は、アンコールが終わってもまだまだ聞いていたいと思うもので、しばらく余韻に浸っていました。
Nisshin Wind Orchestra

Nisshin Wind Orchestra

最後は子どもたちも一緒に出演しました

最後は子どもたちも一緒に出演しました

「音楽のまちにっしん」を目指し、音楽による子ども育成事業の一環で開催された今回の音楽会。これまで、出演側をメインに考えられたイベントが多いのに対し、それを支える裏方に焦点を当てたものが少ないことに着目し企画されました。運営側を経験することで、裏方の仕事の楽しさ、大変さを知る貴重な機会を持ち、違った視点で音楽を楽しんでもらうきっかけになればという思いも込められています。子どもたちは舞台係、会場係、演出係、広告係などに分かれて、大人顔負けの手紙を書いて招待状に添えて送ったり、来場する子どもたちが楽しめるように手作りの楽器をプレゼントしたりと入念に準備をし、当日の受付から案内、音響、照明など、自分の役割の仕事に打ち込み、とても機敏に、生き生きと動いている姿が印象的でした。
今回、後半の司会をした6年生の間瀬心和さんは「司会原稿の作成で、変更に対応して作り直していくのが大変でした。今回は司会をさせてもらったので、次は違う仕事をしてみたいです」と話をしていました。
コロナ禍の状況から、当日の出演者、スタッフ全員が抗原検査で陰性を確認するなどの徹底した感染対策も行った上に開催された今回の音楽会。多くの人の言葉に今日のこの音楽会に協力できたことへの感謝があふれていました。子どもたちの思いを受け取った大人たちが感謝の心で奏でてくれたとても温かい演奏会でした。

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