2021年12月17日 まるごとピアノの話-生演奏とともにー

ID番号 N12620

更新日:2021年12月28日

ピアノの音色に包まれたぜいたくな時間

<市民スタッフ 大岡奈美子>

音色は聞いたことがあるけれど、そのしくみ、歴史、誕生について改めて学ぶことはあまりないピアノ。身近だけれど意外と知らないピアノの話、そして生演奏を聞く会が、市民会館小ホールにて開かれ、事前予約をした多くの参加者がその美しい音色に耳を傾けました。
ホールで聴くピアノの音色に引き込まれます

ホールで聴くピアノの音色に引き込まれます

今回の講座は日進市の大学連携講座の一つで、講師は名古屋学芸大学の岡田暁子さん。普段は保育士を目指す学生の音楽指導をしていますが、ピアノが専門で、今回も多くのレパートリーの中から、いくつかの曲を生演奏で披露してもらいました。全て暗譜で、呼吸をするようにピアノを弾く姿が印象的でした。

「ピアノは気づいたときにはそばにありました」と岡田さんは話しました

「ピアノは気づいたときにはそばにありました」と岡田さんは話しました

私たちの身近にあり、世界中で愛されている「ピアノ」。その歴史は古く300年以上。ただ、それ以前も「クラヴィコート」や「チェンバロ」という鍵盤楽器は存在していました。音の強弱が付けられないという不満などを解消し改良され、1700年ごろ、現在のピアノにつながるメカニズムが発明されました。それが「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ(弱音も強音も出せるチェンバロという意味のイタリア語)」と名付けられ、ここから現在の「ピアノ」と呼ばれるようになりました。

今回は、そんなピアノの歴史の話や、8000ものパーツを組み合わせて作るピアノの構造の話、そして、シンバル付きのピアノやキリンの形をしたピアノなどのいろいろなピアノの紹介などをしてもらいました。ピアノのペダルを踏むと、音が響いたり音が変わったりするしくみを教えてもらった上で、意図的に音を響かせたり音量を抑えたりした曲を生演奏で聴けたことはとても大きな収穫でした。

久しぶりの生演奏は心に響きました

久しぶりの生演奏は心に響きました

今回の講座の特徴は、ピアノの生演奏が聴けること。ピアノのモデルとなった「チェンバロ」の音色を録音したものを聴いた後、同じ曲をピアノの生演奏でも聴いたり、モーツアルトやショパンの愛用した昔のピアノの音色と、目の前で生演奏されたピアノの音色とを聴き比べたり。今も愛されている名曲の数々をその時代のピアノの音色で聴くと、昔懐かしいようなどこかコミカルな音色を感じ、その情景すら浮かんできそうな新鮮な気持ちになりました。そして、その情景を思い浮かべながら目の前の生演奏で聴き比べすると、改めてピアノの豊かな響きに感動するというすてきな体験をさせてもらいました。

3年前からピアノを習い始めた娘と一緒に自身もピアノを習い始め、毎日ピアノを練習しているという岩崎町在住の参加者は、「その時代のピアノ、いろいろなピアノの音色が聴けてとても良かったです。次回は子どもと一緒に来たいです。とてもぜいたくな時間でした」と話しました。

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