2021年11月28日 親子里山体験 ?里山ってなに?体験してみよう!~
秋の里山を味わおう
<市民スタッフ 三谷勇太>
総合運動公園で11月28日、親子里山体験が行われました。里山の保全や整備活動を行っている日進里山リーダー会の指導の下、里山の散策や間伐材を使ったおもちゃ作りを行うこのイベントは、親子で楽しめる人気のイベントです。散策中は里山リーダー会の皆さんが参加者の列に入り質問に答えるなど、里山の魅力や里山が抱えている問題などを伝えていました。楽しみながら学べるこの親子里山体験には、この日も多くの親子連れが参加し、にぎわいをみせていました。

里山を散策します

里山について説明をする里山リーダー会のメンバー
「里山に人が入らなくなり植物が生い茂ると、土に太陽の光が届かなくなる。光が届かないと、土が弱り生き物が育たない」
里山リーダー会はそのような問題点から里山を守る活動を行っています。
この日もイベントの冒頭に里山の魅力や問題点についての説明があり、入山しました。
私自身、山を守るということになかなかイメージが湧きませんでしたが、今回の取材を通して里山保全の必要性などを理解することができました。

一列になって山道を進みます
山道は狭いため一列になって散策をしました。列の間には里山リーダー会の皆さんが入り、里山で育つ植物と生息する動物についての説明を受けながら進んでいきます。
里山にはイノシシが生息しているらしく、山道の至る所にイノシシが餌を探すために土を掘り起こした痕跡が残っていたのがとても印象的でした。

里山で育つ植物についても学ぶことができます

イノシシが土を掘り起こした痕跡
また山道の中間地点付近には美しい紅葉が広がっていました。
とてもきれいでしたので、ぜひ日進市の紅葉名所に認定していただきたいと思います。

美しい景色も
所々傾斜のある道があり、整備された里山とは言え「山を歩いている」という充実感を味わうことができ、散策が終わるころには心地よい疲労感と満足感がありました。

間伐材を使ったおもちゃ作り

作り方を教わりながらおもちゃを作ります
山から下りると間伐材を使ったおもちゃ作りの準備がありました。里山リーダー会の皆さんに作り方を教わりながら、子どもたちは散策の疲れも見せず夢中になっておもちゃ作りを楽しんでいました。

たき火と焼き芋

スダジイの実、美味しかったです
またキャンプ場近くのキャンプファイア場ではたき火が行われ、スダジイの実(通称シイの実)が焼かれ参加者にふるまわれていました。私もいくつかいただきましたが、栗のような味がして何個でも食べられるなと思うくらいおいしかったです。
おもちゃ作りがひと段落したころにはたき火で焼かれていたほくほくの焼き芋が出来上がり、焼き芋が参加者全員に配られ、会は終了となりました。

焼き芋が配られ会は終了となりました
「新型コロナウイルスがまん延する以前は、五平餅を焼いて食べたりして、皆でわいわい楽しんでいましたが、まだそれができないので残念です」と里山リーダー会のメンバーは話していました。
秋の味覚や美しい景色など、魅力たっぷりの里山体験。楽しみながら多くの学びがある点もこのイベントの良さだと感じました。散策途中、ドングリや木の葉を拾い集めていた男の子が、「クリスマスツリーの飾りに使う」と話していたのがとても心に残っています。
未来ある子どもたちのためにも、「人や町の在るべき姿とはどのようなものか」と、より良い未来について考えるきっかけにもなった、とても有意義な取材体験でした。
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更新日:2021年12月14日