2021年11月13日 折戸川ホタルの里ゴミ拾い大会

ID番号 N12463

更新日:2021年11月17日

ホタル舞う街 清掃活動

<市民スタッフ 三鬼一朗>
日進の自然環境を次世代に残す運動を担っている「折戸川にホタルを飛ばそう会」が13日、市民に呼び掛け、ホタルの里一帯でごみ拾い大会を開きました。プラスチックや空き缶などが川の環境をどう壊すのか、ごみを収集しながら考えようと企画した保護活動です。親子連れら26人が参加し、1時間少々で大きな袋20余り分のポイ捨てごみを集めました。
ホタルの里の折戸川で開かれたごみ拾い大会

ホタルの里の折戸川で開かれたごみ拾い大会

市南部を流れ野方町で天白川に注ぐ折戸川の川沿いは、かつてはホタルが乱舞する自然豊かな一帯でした。しかし、戦後の高度経済成長期に水質環境が悪化するなどしてホタルのエサとなる巻き貝のカワニナとともに姿を消してしまいました。「ホタルを飛ばそう会」は、そんな折戸川の自然を取り戻そうと2004年2月、地域の有志によって発足しました。会員たちは折戸川左岸に注ぐ湧水の一帯を「ホタルの里」と命名して整備を続ける一方、自宅でカワニナとホタルの幼虫を飼育して放流を続け、ホタル舞う川をよみがえらせました。
会員は142人。毎月1回、周辺のごみ拾いを続けていますが、市民に呼び掛けたごみ拾いは今回が初めて。後藤和正・世話人代表は「ごみのポイ捨て」と「ホタルが住める環境」を考える機会にしたいと大会を企画したそうです。
「川を傷めないようにゴミを拾っていきます」

「川を傷めないようにゴミを拾っていきます」

広報にっしんを通じた呼び掛けに応じ「ホタルの里」に駆け付けた参加者たちは、大会のリーダーから説明を受けると軍手にゴミ袋、回収道具(トング)を手に手に折戸川へ。土手では会の副代表・井上三郎さんが長さ数メートルもある手製の道具の使い方を説明します。「カワニナ(貝)が住む川底や、ホタルが土中で2カ月も過ごす堤を荒らさないよう土手の上からごみを拾うのです」と井上さん。参加者は折戸川の右岸と左岸、上流と下流に分かれ、土手の草むらなどに捨てられたペットボトルや空き缶、紙ごみなどを拾って歩きます。

トングを使ってごみを拾い上げていく親子連れ

トングを使ってごみを拾い上げていく親子連れ

拾い集めたポイ捨てごみは20袋近く

拾い集めたポイ捨てごみは20袋近く

こうして約1時間にわたり上下流1キロの川沿いで26人が集めたポイ捨てごみの袋は20近くを数えるのでした。「ゴミ袋の中が寂しい方がうれしいんですが」と代表世話人の後藤さん。閉会式で「飛ばそう会」の会員たち心尽くしの参加賞をプレゼントされた子どもたちは、一袋にぎっしりのごみが生活にどう影響を与えていくのかを教えられ、環境保護の大切さを学んだようでした。

ごみが環境に与える影響を教えられる子どもたち

ごみが環境に与える影響を教えられる子どもたち

折戸川のせせらぎでホタルがどのように生育していくのか説明してもらう参加者

折戸川のせせらぎでホタルがどのように生育していくのか説明してもらう参加者

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