2021年10月24日 図書館のお仕事体験~「司書のお仕事」って何だろう?~

ID番号 N12456

更新日:2021年11月11日

仕事がたくさん 司書のたまご

図書館司書のさまざまな仕事内容を知ってもらう「図書館のお仕事体験」の第1回が10月24日、図書館で開催されました。参加した中学生は、図書館司書の役割についての講演を聞き、実際に本の配架などの業務も体験しました。

図書館の業務を体験する中学生

図書館の業務を体験する中学生

図書館では、例年中学生の職場体験を受け入れていましたが、昨年度から新型コロナウイルス感染症の影響によって実施できなくなっています。そのため代替事業として、図書館司書の仕事を体験できるイベントが企画されました。全2回の開催で、第1回の今回は前半に司書の役割についての講演を聞き、後半で実際に図書館の業務の説明や体験をしました。

事前撮影された動画による大橋さんの講演

事前撮影された動画による大橋さんの講演

講座の前半では、図書館や司書について、大橋崇行さん(成蹊大学文学部准教授)の講演が行われました。大橋さんは、司書の仕事をストーリー形式で紹介した『司書のお仕事』の著者でもあります。調査研究のために海外の図書館へ赴いた際に、現地の司書の力を借りた経験などを紹介し、「司書の仕事は館内で本を貸すことだけではなく、この講演のように図書館イベントを開催していろいろな人と関わることも仕事の一つ。世界ともつながっている仕事です」と話しました。

ブッカーの実演

ブッカーの実演

実際に相談を受けた事例と解決法を紹介

実際に相談を受けた事例と解決法を紹介

講演後、中学生は3グループに分かれて、ブッカー実演の見学、レファレンスの説明、本の整架体験のコーナーを順番に回りました。
ブッカー実演では、図書館の本を保護するための透明な保護シールを本に装備するところを見学しました。隣のブースで行われたレファレンスの説明では、実際に日進市立図書館で過去に対応したことのある事例が紹介されました。所蔵資料やインターネット、相談者に丁寧に聞き取りをするレファレンスインタビューなど、資料提供に至るまでの解説を中学生は真剣に聞き入っていました。

背ラベルを確認し、正しい位置に本を戻します

背ラベルを確認し、正しい位置に本を戻します

図書館には中高生など10代向けのYA(ヤングアダルト)図書を集めたコーナーが設けられており、本の整架体験はこのYAコーナーで行われました。本の背表紙のラベルに書かれた文字や数字を見て、分類通りに棚に戻す作業です。「書棚に戻した後、周りの本が奥に引っ込んでいたり出っ張りすぎていたりしたら整えてあげるといいですよ」とスタッフからのアドバイスを聞きながら、楽しそうに取り組んでいました。
参加した中学3年生の女子は「整理整頓が好きなので本の整架が楽しかった」と話し、暇があれば本を読むほど本が好きという中学1年生の女子は、11月開催の第2回で行われるレファレンス体験について「今までやったことがないので楽しみ」と話しました。(牧)

この記事に関するお問い合わせ先

情報広報課広報広聴係
電話番号:0561-73-3149  ファクス番号:0561-73-6845

ご意見・お問い合わせ専用フォーム