2021年9月30日 ~夜の畑で納涼体験~ナイトファーム

ID番号 N12364

更新日:2021年10月19日

ブドウ農家の飽くなき挑戦

<市民スタッフ 三谷勇太>

「葡萄のふくおか」のブドウ畑で9月30日、「~夜の畑で納涼体験~ナイトファーム」が行われました。まちミル博覧会のプレイベントとして行われたこのイベントは葡萄のふくおかが主催するイベントです。

「ブドウ畑を見てほしい。ブドウが出来上がるまでを畑に来て感じてもらいたい」
そんな思いで開催された一夜限りのイベントは、こだわりの空間演出、子どもが楽しめるブランコ、人気飲食店とのコラボレーションなどもあり、ワクワクドキドキの一夜となりました。
入口からこだわりの演出

入口からこだわりの演出

ワクワクするような空間演出が印象的でした

ワクワクするような空間演出が印象的でした

葡萄のふくおか代表の福岡英憲さん

葡萄のふくおか代表の福岡英憲さん 

葡萄のふくおかは、「安全でおいしく、ブドウ本来の味を追求すること」をモットーに日進市でブドウの栽培と直売を行っているブドウ専門農家です。
「うちは直売所とブドウ畑が離れているので、なかなか畑を見てもらえない。なにか畑を体験してもらえるようなイベントができないか」
そんな思いから今回のイベントの開催を決めたと代表の福岡英憲さんは話します。
開催時期が繁忙期と重なることや、新型コロナウイルス感染症の影響でギリギリまで開催が危ぶまれたことなど、イベント開催までの道のりは険しかったといいます。
「ブドウの栽培や収穫、直売など1年中忙しいブドウ農家。企画の立案は今年の3月頃から始めていました。しかし5月から8月まではブドウの成長に伴い繁忙期に入ります。そのためイベントの最終的な準備は8月の収穫後。コロナも落ち着かずイベント自体がどうなるか分からない状況でギリギリまでどうしようかと。それでもやるしかない…!」
覚悟を決めて臨んだイベント開催でした。結果は予約を開始した1週後に満席になるほどの大盛況。
緊急事態宣言下での開催となり、栽培されたブドウで作ったワインの提供はありませんでしたが、この日のイベントはコロナ禍の暗いムードを払拭し、参加した多くの人に希望を与えるものになったのではないかと感じました。
会場の様子

会場の様子

食事を楽しむ家族連れの姿

食事を楽しむ家族連れの姿

この日特に目を引いた空間演出は、葡萄のふくおかの従業員である山本さんのアイデア。
葡萄のふくおかでアートディレクターを務める山本さんは、自身が過去にデザインを学んだ経験を生かして今回のアイデアを形にしたと話します。
「食事ができて子どもが遊べる、そんな空間を作りたい」
ブランコを設置するアイデアはそんな思いから生まれたといいます。イベント全体の世界観はアリスインワンダーランドのお茶会をイメージしたもの。入り口からファンタジーの世界に迷い込んだような演出がとても印象的でした。
「一年中忙しいこともあり、代表の福岡さんは最初イベントの開催を断った。でもやりたそうにしていて…。自分がなにか形にできないかと、今回の演出案などを相談した。自由にやらせてもらえるのでありがたい」
取材の中でそのように話した山本さん。代表の福岡さんとの強い信頼関係や葡萄のふくおかへの愛情を感じ取ることができました。
模擬ブドウを使ったパフォーマンス

模擬ブドウを使ったパフォーマンス

ファンタジーのような光景が広がっていました

ファンタジーのような光景が広がっていました

会の後半には、代表の福岡さんによる模擬ブドウを使った「葡萄ができるまで」のパフォーマンスも行われるなど、大盛況のまま終わった今回のナイトファームには、楽しそうにブランコをこぐ子どもたちの姿やおいしそうに食事をする家族の姿がありました。
「今回のイベントをしっかりと次につなげたい」
福岡さんも山本さんも、すでに未来を見据えています。よりパワーアップした葡萄のふくおかのイベントに期待をしてしまいますね。
夜のブドウ畑という新たな発見。ブドウ農家の飽くなき挑戦を、これからも応援していきたいと思います。

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