2021年7月18日 災害×ジェンダー×人権~自然災害での避難生活、どうなるの?~(にっしんESD講座)

ID番号 N12130

更新日:2021年08月17日

私たちの未来を守る、はじめの一歩

<市民スタッフ 青山忍>
日進市内でSDGs(エスディージーズ)をもっと知ってもらい取り組んでほしいという思いで活動している市民団体「SDGsアクティベート」が企画協力する、今年度2回目となる講座が7月18日、市民会館で開催されました。今回のメインテーマは「災害」。日本各地で災害が起こり、南海トラフ地震が想定されている東海地方では切っても切れない問題です。災害が起こったとき、避難所生活を強いられたとき、どんな問題が起こり得るのか、そのとき自分たちにできることは何かをみんなで学び、考えていきました。
シェイクアウトではしっかり頭を守る訓練をしました

シェイクアウトではしっかり頭を守る訓練をしました

今回は日進市防災推進委員の皆さんを講師に迎え、日進市の防災の取り組みについて聞いたり、災害時に活躍する仮設トイレの現物を見たりしながら、参加者は災害が起きたときのことをより具体的に想像することができました。
地震防災訓練「シェイクアウト」からスタートした講座。地震のアナウンスを合図に参加者は机や椅子の下にもぐって身を守る体勢をとりました。「姿勢は低く」「とにかく頭を守って」とアドバイスを受けながら地震が収まるまでの時間を体感することができました。
その後、地震が起きたらなくなってしまう「当たり前」とはどんなことだろうと個人個人で考え、紙に書き出してみました。「電気が使えなくなる」「携帯電話も使えないかも」「ガスや水も止まるよね」など大人も子どもも思い付いたものをグループで発表し合いました。
「水が止まって困ることといえば、やはりトイレ」ということで会場内に設置された仮設トイレをみんなで見学しました。どういう仕組みで排泄物を処理しているのか、仮設トイレを使用する際の注意事項などを教えてもらいました。また、自宅避難の場合のトイレはどうしたらいいかという疑問も、段ボールなどで簡単に製作できることを説明してもらいました。そのどれもが知らないことばかりで、もっと広く知ってもらう必要があるなと考えさせられる内容でした。
仮設トイレの実物

仮設トイレの実物

後半は親子や兄弟が別々になったチームで避難所生活のシミュレーションをしました。「今日初めて会ったメンバーで3日間これだけの限られた場所で過ごさなければならないとしたら」という設定で、どうすれば快適に過ごせるか、プライバシーを確保できるかなどを考えて各チームで発表します。
まずは机で各スペースを区切り、どうしようかと途方に暮れる参加者。そこに「段ボールはこんな風に使えるよね」「布もあるよ」「新聞で草履を作ると足も守れるよね」など少しずつ防災推進委員にアドバイスをもらいながら、椅子を使ってベッドを作るグループ、出入り口や採光の仕方も考えるグループなど、さまざまな避難所が完成していきました。
最後はグループごとにどんな避難所を作ったのか、工夫したことは何か、気を付けたことは何かをチームで協力して発表しました。
限られた材料で知恵を出し合い避難所を作りました

限られた材料で知恵を出し合い避難所を作りました

足を守るために教えてもらいながら新聞で草履を作る子も

足を守るために教えてもらいながら新聞で草履を作る子も

普段学校などで行っているその場の命を守るための避難訓練だけでなく、その後の避難生活について具体的に考えることができた今回の講座。家族でもし被災したらどうするか、と具体的に考えるきっかけになったのは言うまでもありません。災害と隣り合わせの日本だからこそ、もっとたくさんの人に伝えたい内容が盛りだくさんでした。
日進市防災推進委員の皆さんは、要望があれば無料でレクチャーをしに来てくれるそうです。
また、SDGsアクティベートは「世界を救うのは君だ!」というスローガンの下、さまざまな視点から講座を開催しています。9月、11月、12月、1月にも予定しているので、広報にっしんでチェックしてみてください。
工夫した点をグループごとに発表しました

工夫した点をグループごとに発表しました

この記事に関するお問い合わせ先

情報広報課広報広聴係
電話番号:0561-73-3149  ファクス番号:0561-73-6845

ご意見・お問い合わせ専用フォーム