2021年7月15日 塩麹(こうじ)づくり講習会

ID番号 N12083

更新日:2021年07月29日

塩こうじを作ろう!

<市民スタッフ 大岡奈美子>
塩こうじは日本特有の発酵調味料で、その歴史はかなり古いものですが、塩こうじの活用レシピを頻繁に耳にするようになったのはここ十数年。お店で買うものだと思っていた塩こうじを手作りしようと市民会館で15日、日進生活改善実行グループ主催の市民講座が開かれました。
おいしい塩こうじを作るため、熱心にメモを取ります

おいしい塩こうじを作るため、熱心にメモを取ります

日進生活改善実行グループ主催の講座は年に数回開かれていますが、毎回人気で抽選になることも多いそうです。今回はコロナ禍に合わせ内容をスリム化したところ、2部制で行うことができ、合計27人の参加が可能となりました。
先生の知識の豊富さに驚きました

講師の知識の豊富さに驚きました

講師は日進生活改善実行グループの代表を務める小塚久美さん。40年以上同グループのメンバーとして活動している大ベテランで、参加者のどんな質問にもてきぱきと答えていました。
同グループは70年近い伝統があるグループで、元々は生活を楽にし、ゆとりのある、より良い生活をしていくことを目的に発足し、季節に合わせた地産の野菜やお米を伝承料理として学んだり、市民講座を開催してそれを伝えたりしています。ニンジンやお米が特産品として挙げられる日進市には、それらを使った料理が多数あるということを今回初めて知りました。広報にっしん2021年5月号から、隔月で伝承料理のレシピが掲載されているので、チェックしてみてください。
生活改善というと少し硬いイメージになってしまいそうですが、例えば昔は鍋を使って作っていたものを、電子レンジを取り入れて調理時間を短縮するなど、その時代背景に合わせて作り方や作るものを変えていくことで、より多くの人に引き継いでもらいたいと小塚さんは話しました。また、この市民講座のテーマもアンケートの結果などから柔軟に決めているそうです。
「おいしくなあれ」と言いながらよくもみます

「おいしくなあれ」と言いながらよくもみます

こうじとは、蒸したお米などの穀物にこうじ菌という菌を繁殖させて発酵したものをいいます。そのこうじに塩を入れてしっかりもんだ後、水を入れて、1週間ほど発酵させます。その後完成した塩こうじは、冷蔵庫で約1年間保存可能だということです。こうじは体の酸化を防止したり、血の巡りを良くして肌やおなかの調子を整えたりするという効果があるばかりでなく、うま味成分がたくさん入っているので、塩の代わりに使ってもおいしく料理が出来上がるという優れ物。ただ、「こうじ=(イコール)菌」というイメージからすぐに使い切らないといけないと思い込み、塩こうじを常備できないと感じていたのは私だけではないはず。今回、その塩こうじがこんなに簡単に作れ、冷蔵庫で長期保存が可能だということを知り、さらに塩こうじやこうじの活用レシピがたくさん載った冊子をお土産として持ち帰ることができたことで、毎日のご飯作りが楽しみになってきました。

作ってみたいメニューばかりです

作ってみたいメニューばかりです

このグループの市民講座を毎回楽しみにしている人も多く、その中の1人で、前回に引き続き香久山から参加した人は「スーパーで買うものだと思っていた塩こうじを自分の手で作ることができてうれしいです」と、大切そうに持ち帰っていました。ちなみに前回は梅干し作りだったということで、そちらも出来上がりを楽しみにしているということです。「買う」のではなく「時間をかけて作る」生活も、すてきだなと思いました。

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