2021年5月20日 第1回みぢかな自然観察会~しぜん生きもの図鑑No.1~

ID番号 N11921

更新日:2021年05月31日

その生き物の名前、知っていますか?

<市民スタッフ 大岡奈美子>
昔、田んぼで見たオタマジャクシの名前、庭で見つけたとてもきれいなチョウの名前、特撮テレビ番組のキャラクターのような顔のバッタの名前、分かりますか。生物図鑑で調べようにも、似たような見た目のものから見つけ出すのは至難の業。記憶もあいまいになってしまって、分からないままになってしまうことがよくあります。季節の生き物の実物展示をして、その生き物について詳しく知ろうという催しが5月20日から4日間にわたり、図書館第1会議室・工作室で行われました。
この日のために大切に育て、提供してくれました

この日のために大切に育て、提供してくれました

この日展示されていた生き物は20種類以上。中には同じ種の幼虫とさなぎだったり、手の生えたオタマジャクシがいたり、その変化している過程も生で見ることができる展示も多く、見応え十分。そして壁にはその「生き物」の図鑑も展示されました。その、一つ一つの生き物について色、形の特徴はもちろん、見られる場所、その卵の様子など写真付きでとても詳しく書いてありました。その図鑑を見て、昨年散歩中、偶然見つけたあのきれいなチョウの名前や、間近でじっと見たことのなかったあの虫がこんなシャープな顔立ちだったことなど、新しい発見がたくさんありました。
奥の幼虫が前日、さなぎになりました

奥の幼虫が前日、さなぎになりました

ドングリも育ててみると、とても面白いです

ドングリも育ててみると、とても面白いです

今回の催しは日進岩藤川自然観察会が企画運営を担いました。今年度、6回にわたる自然観察会のイベントや展示会を企画しているだけでなく、毎月定期的に総合運動公園や愛知池での自然観察会を行っています。「日進市には里山と呼ばれる自然豊かな場所があり、その周辺には豊かな自然の中にたくさんの種の生き物がいます」と同会代表の鬼頭弘さんが教えてくれました。同会は発足してなんと20年以上。季節に合わせた歩き方や、ごみ拾いなども行いながら、里山の環境を守ってきました。
鬼頭さんは、里山の環境について「目に見える生き物から、目をよく凝らして見ないと見えないたくさんの生き物が里山の自然を作っており、全て大切でとても興味深い生き物たちばかりです。自然の中できっと楽しいものを見つけられると思うので、ぜひ親子連れで(里山でのイベントに)参加してください」と話しました。
30年以上自然に暮らす生き物たちを見つめてきた人だからこそ感じる山の変化についての話も聞いて、人と共存している里山に興味が湧いてきました。コロナ禍の今、ちょっと一息ついて、自然に目を向けたり、葉っぱや花にいる虫や落ち葉の下に隠れている「みぢかな生きもの」の働きを見つめてみたりするのも面白そうだなと感じました。

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