2021年5月23日 水彩画講座

ID番号 N11906

更新日:2021年05月27日

優しく写実的に描くこつ

<市民スタッフ 三鬼一朗>
写実的な水彩画の描き方を基本から学ぶ講座が5月23日、岩崎台・香久山福祉会館の工房で開かれました。淡く、繊細なタッチが魅力の水彩画。上手に描くこつを3週にわたって勉強する初心者向けの教室です。初回講座のこの日、参加者は手取り足取りの2時間で一枚を仕上げましたが、さて、出来映えは?
岩崎台・香久山福祉会館恒例の水彩画講座

岩崎台・香久山福祉会館恒例の水彩画講座

水彩画講座は「水晶山市民の会」(平出佳弘代表)が主催し4年前から春と秋に定期的に開催している恒例の講座です。講師は幸田震冶さん(77)(みよし市在住)。子どもの頃から絵筆を握り続け、天白警察署長を最後に愛知県警を定年退職後、自宅近くに「ギャラリー&リアル水彩画塾・このゆびとまれ」を開いて本格的に活動を始めた画家です。描くモチーフは風景、人物などさまざまですが、幸田さんの特徴の優しく柔らかい筆遣いは、出版した絵本からも伝わってきます。
この日、講座を始めるにあたり幸田さんは基本の第一として「構図を整え、描く対象物の個性をつかんだ上で、そのものが持つよい線を拾い出し、詳細に再現すること」と話し、先入観を持って細部からデッサンを始めることを戒めます。そして「光と影」の部分を大切にし、対象物の表情に変化をつける大切さを強調しました。
観察し、細部を詳細に描くことが基本の第一、と幸田さん

観察し、細部を詳細に描くことが基本の第一、と幸田さん

幸田さんが持参した作品

幸田さんが持参した作品

この日描くのはタマネギです。参加者は「らしさ」を出すためにタマネギのポジションを工夫し、構図を定めてデッサンしていきます。そして赤、黄、青の3色だけを使って色塗り。幸田さんはパレットの絵の具の混ぜ方や色の塗り方、色の重ね方など彩色の基本を分かりやすく説明し、「色のなじみをよくするために水だけを塗るこつ」や「透明感を出すこつ」「塗った色を消して立体感を出すこつ」などについて、自分の筆を添えながら一人一人に実地指導していきました。

講師の筆遣いに見入る参加者

講師の筆遣いに見入る参加者

水溶性の絵の具はみずみずしい透明感を表現できるだけでなく、筆の操作感がスムーズなため頭の中にあるイメージをより細かく再現できるのが魅力だそうです。幸田さんは「そのために、描くものについての先入観を捨て、とことん観察して細部を詳細に描くこと」と話し、「こつをつかめばすぐに上達できます」とエールを送っていました。講座の第2週(5月30日)と最終の第3週(6月6日)でポートレートと風景に挑戦するということです。

色の塗り重ねを見せる幸田さん

色の塗り重ねを見せる幸田さん

参加者が見守る中で短時間で描いた講師の作品

参加者が見守る中で短時間で描いた講師の作品

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