2024年1月27日 つたわる日本語ワークショップ

ID番号 N15776

更新日:2024年03月25日

外国人へ日本語で伝える

にぎわい交流館で1月27日、日進市国際交流協会主催の「つたわる日本語ワークショップ」が開催されました。25人の参加者らは「つたわる日本語」について学習した後、実際に5人の外国出身のゲストへ、日本語を用いてわかりやすく伝える練習を行いました。

講師の横井さん

講師の横井さん

グループワークを通して理解を深めました

グループワークを通して理解を深めました

この日講師を務めたのは日本語講師の横井由香さんです。「つたわる日本語」とは日本に住むどんな人にも通じる言葉のことを指すと説明がありました。横井さんは冒頭で「教室の中だけでなく外で使える日本語を学んでいただきたい」と語りかけました。日本人参加者の他に、日本語を勉強中のスリランカおよびウガンダ出身の5人もゲストとして出席しました。
日本には約322万人の外国人が在留しており、愛知県では総人口に占める外国人住民数の割合は3.97%となっています(令和5年6月現在)。日本に住む外国人の約8割は、日本語で会話ができます。しかし、約5割の人たちは日常生活に困らない程度または仕事や学業に差し支えない程度には話せるのですが、日本人と同程度に話すことは難しいそうです。そこで、在住外国人とコミュニケーションを取るためには「つたわる日本語」で伝えることが大切となります。日本人と同程度には話せない人のために、簡単な言葉を使ったり、短い文で話したり、わかりやすく伝える必要があります。横井さんは参加者にそのルールを丁寧に伝えていきました。
日本の学校について「つたわる日本語」で説明をする参加者

日本の学校について「つたわる日本語」で説明をする参加者

ルールを学んだ後は、3つのシチュエーションを想定して練習が行われました。「どう伝える?学校の外国人保護者から聞かれたら」というテーマの下、学校から保護者に宛てたメールや、学校への持ち物を説明する内容などが取り上げられました。
参加者たちはグループに分かれ、それぞれの内容について、どのように話すと外国人に正確に伝えることができるか話し合いました。そしてグループごとの発表の時間では、実際に外国出身のゲストたちへ伝える練習を行いました。学校への持ち物について説明する場面では、上履きや給食袋・ナプキンなどについて、日本の文化・習慣を説明したり、ジェスチャーも交えたりするなど、工夫して伝える姿が見られました。ゲストたちにうまく伝わったときには参加者たちから拍手と歓声が沸き起こりました。
外国出身のゲストも一緒にグループワークを行いました

外国出身のゲストも一緒にグループワークを行いました

藤塚から参加した50代女性の参加者は「ホームステイでアメリカ人を受け入れていて、英語と日本語で会話をしています。わかりやすく簡潔に伝えることが大切だと学びました」と話しました。
また、昨年7月に来日し、ゲストとして参加したウガンダ出身のモーゼス・センタムさん(20)は「日本の学校のことや、文化・習慣を知ることができておもしろかった」と目を輝かせました。(荒)

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