2024年2月9日 特別展「にっしんのおひなさま」

ID番号 N15705

更新日:2024年03月08日

岩崎城と古民家に春のおとずれ

おひなさまが展示された会場の様子の写真

尾張地域で飾られてきた明治時代から現代までのおひなさまを一堂に展示

〈市民スタッフ 冨岡〉岩崎城歴史記念館で春を告げる恒例の特別展「にっしんのおひなさま」が幕を開けました。移りゆく時代とともに形を変えてきたひな人形の歴史や魅力をわかりやすく紹介しています。みやびやかな源氏枠飾りや華やかな明治時代の親王飾り、屋根付きの豪華な御殿飾りなど、ひな人形が持つ優美で愛らしい世界観に触れながら、新しい視点で楽しむことができます。1月27日から3月17日まで開催。

親王飾り(明治時代前期)

親王飾り(明治時代前期)

金地の美しいびょうぶや髪飾り「天冠(てんがん)」も華やかな関東風のひな人形。時代の流行は、男雛(おびな)・女雛(めびな)の2体だけを飾る「親王飾り」から、御殿と呼ばれる建物にひな人形を置く「御殿飾り」や階段のようなひな段に並べる「段飾り」へと移り変わっていきました。

みやびやかな「源氏枠飾り」

みやびやかな「源氏枠飾り」

「御殿飾り」の中でも天井や屋根がついていない「源氏枠飾り」は、源氏物語絵巻のように上から御殿をのぞくこともできます。平安時代の華やかな結婚式の情景をぜひ、斜め上からもお楽しみください。

胡蝶(大正から昭和ごろ)

胡蝶(大正~昭和ごろ)

「胡蝶(こちょう)」は、羽を広げて飛び立ちそうな姿が印象的なひな飾り。このような「舞踊人形」や「市松人形」など、縁起の良いさまざまな人形がひな人形と一緒に飾られました。昭和20年代の旧家のひなまつりを再現した展示も見どころのひとつです。

旧市川家住宅のかわいらしいおひなさま飾り

旧市川家住宅のかわいらしいおひなさま飾り

ところ変わって、春の旧市川家住宅ではひな人形やつるしびななどが2月3日から3月10日 まで展示されています。古民家のひなまつりは、味わい深い土壁にひな人形の個性が際立ち、つるしびなが彩りを添えて華やかな雰囲気に包まれています。訪れた人たちはおひなさまを鑑賞しながら会話に花を咲かせたり、土間や座敷、縁側などのフォトジェニックなスポットで記念撮影を楽しんだりしていました。

しゃちほこの飾りが付いた尾張地域ならではの「御殿飾り」や江戸の武家を中心に流行した「段飾り」が艶やかに並びます

しゃちほこの飾りが付いた尾張地域ならではの「御殿飾り」や江戸の武家を中心に流行した「段飾り」が艶やかに並びます

親王飾り(明治時代)

親王飾り(明治時代)

江戸時代、高価なひな人形の代わりに庶民の間で流行した「つるしびな」。女の子の幸せを願う気持ちが詰まった手作りのかわいらしいお人形です

江戸時代、高価なひな人形の代わりに庶民の間で流行した「つるしびな」。女の子の幸せを願う気持ちが詰まった手作りのかわいらしいお人形です

色鮮やかな「つるしびな」を制作された「わたげの会」の皆さん。動物がモチーフのひな人形や熊手などのユニークな手芸作品も多数展示され見応えがあります!

色鮮やかな「つるしびな」を制作された「わたげの会」の皆さん。動物がモチーフのひな人形や熊手などのユニークな手芸作品も多数展示され見応えがあります!

また、特別企画として「市内の施設を巡ろう 4館スタンプラリー」や「愛知県内の博物館・資料館をめぐるひなまつりスタンプ・シールラリー」も同時開催しています(共に3月10日まで)。

ぜひ、春の訪れを感じながらひなめぐりのお散歩にお出かけください。

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