2024年1月8日 福井友加里ソプラノリサイタル

ID番号 N15692

更新日:2024年03月04日

日進市で凱旋(がいせん)リサイタル

<市民スタッフ 青山忍>日進市出身・ドイツ在住のソプラノ歌手福井友加里さんが5年ぶりに帰国し、それを記念して市民会館でリサイタルが開催されました。ドイツを拠点に活動しながらコンクールでは数多くの賞を受賞。今後の活躍が期待される福井さんの凱旋リサイタルということもあり、会場には多くの人が駆け付けました。ホワイエには福井さんの活動や功績を紹介するパネルも用意され、興味深く見入る人が後を絶ちませんでした。

ステージ上でピアノの伴奏とともに歌う福井さんの写真

ステージで歌声を披露する福井友加里さん

リサイタルでは、コンクールで演奏した楽曲など思い入れのある曲を福井さん自らがセレクト。オペラアリアやフランス歌曲、ドイツリートから日本歌曲まで、美しく伸びやかな歌声と全身で表現される豊かな表現力が聴く人の心を魅了しました。司会者から「日進におかえりなさい!」との声がかかると会場からは大きな拍手が。ほっとしたような福井さんの表情から久しぶりの帰国の喜びを感じ取ることができました。

客席で拍手をする来場者の写真

温かい拍手で包まれた会場

帰国予定だった2020年に計画していたにもかかわらず、コロナ禍により叶わなかった、学生時代に所属していた日進児童合唱団との共演も実現。「赤とんぼ」や「からたちの花」などを現役合唱団とのハーモニーで聴かせてくれました。
地元ならではの温かい空気に満たされたリサイタル。普段なじみのない人でもその世界観に自然と溶け込むことができたのは、プログラムに福井さんの曲への思いが記されていたり、地元への思いを感じることができたりしたことが、何よりも大きかったのではないでしょうか。
終演後、ロビーには福井さんにひと目会いたいと多くの来場者が集まっていました。地元の友人、お世話になった人、恩師など、たくさんの人に囲まれて、ソプラノ歌手から日進市出身の一人の女性の顔へと戻っていきました。

合唱団と福井さんがステージ上に立っている写真

学生時代に所属していた合唱団との合唱

舞台袖から見える福井さんとそれを見つめる合唱団のメンバーの写真

先輩との共演を前に緊張しながら舞台袖で見つめる合唱団員

ロビーでのあいさつを終えた後は、日進児童合唱団との交流会も開催されました。団員からの質問に一つずつ丁寧に答える福井さん。「歌手を目指したきっかけは?」「毎日どんな練習をしていますか?」「高音を出すときのこつは?」「今まで味わった挫折やその突破口は?」など身近な舞台から世界へと羽ばたいた先輩への質問がやむことはありません。
福井さんは、久しぶりの合唱団の歌声を聴いて、以前よりレベルが上がっていると実感したそうです。そんな団員たちと一緒に歌うことができて、先生に指揮をしてもらうことができて本当にうれしかったという福井さん。これから音楽を志す子どもたちには「音楽の道は楽しいことばかりではなくつらく険しいこともあるけれど、音楽が好きだという気持ちだけは持ち続けてがんばってほしい」とメッセージを贈りました。
「七転び八起き」を座右の銘に、どんなに失敗してもまたやってみるという努力を続けてきた福井さんならではのエールに、音楽のまち日進を担う次世代の子どもたちのさらなる進化を期待せずにはいられません。

来場者と談笑している福井さんの写真

ロビーで懐かしい顔ぶれと談笑

合唱団との交流会の様子の写真

質問が次々飛び交う合唱団との交流会

合唱団と福井さんの集合写真

合唱団との集合写真、この後個別の撮影会も大忙し!

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