2024年1月23日 食の安全・安心を考えましょうー食品添加物と健康食品についてー

ID番号 N15608

更新日:2024年02月26日

何ごとも適量・人並みが大切です

〈市民スタッフ 伊藤茂年〉1月23日、「食の安全・安心を考えましょう―食品添加物と健康食品についてー」と題した大学連携講座が市民会館で開催されました。私たちの身の回りには、食品の安全に関するさまざまな情報がありますが、それらをどのように取捨選択し、安全・安心な食生活を送れば良いのでしょうか。

講座が行われる会場内の写真

参加者は熱心に耳を傾けました

この講座は、名古屋学芸大学との連携講座で、伊藤勇貴さん(同大学管理栄養学部管理栄養学科講師)が講師を務めました。健康で長生きするために、食べてよい物と悪い物とはどのような物かといった情報や、食品の安全性に関するさまざまな情報が、メディアを通じて私たちの耳に入ってきます。気になる「食品添加物」と「健康食品」を例に、正しくリスクを判断し、有意義な食生活を送ることができるようアドバイスしていただきました。

講座を行う講師の写真

講師の伊藤さんが講義をする様子

食品の安全性について消費者は、「危険重視の本能」があり、安全性よりも危険情報の方を信じやすいということです。一度「食品添加物は危険」と判断すると、それが先入観になり、その情報ばかりを集めて、そうでない情報は拒絶してしまう「確証バイアス」に陥り、さらに先入観が増長されるそうです。そうならないために、本質を見極める客観的な判断が大切だそうです。
また、健康食品は医薬品ではありません。過剰に効果を期待したり、手軽に摂取したりしやすいので、過剰摂取による健康被害の可能性もあるため、専門的な正しい知識をもって利用することが大切です。

質疑応答の様子の写真

統計資料による判断に関する質疑応答

この講座のまとめとして、日頃、私たちが口にする食品に含まれる食品添加物については、過剰に警戒をしないこと。また、健康食品に関しては、過剰に効果を期待しない。何ごとも適量・人並みが長生きのできる食生活習慣につながっているそうです。併せて、がんの予防については、運動習慣、禁煙、適正飲酒、感染症予防、心のゆとりが大切ですとアドバイスしていただきました。何ごともほどほどに。

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