2023年11月24日 ゲートキーパー養成講座

ID番号 N15383

更新日:2023年12月04日

ゲートキーパーとして大切なこと

悩んでいる人に気が付き、話を聞いて、必要な支援につなげることができる人(ゲートキーパー)の養成講座が11月24日、市役所で開催されました。ゲートキーパー養成講座と題した本講座では、日本の自殺問題の現状や、その原因、プロセスなどの解説を行った後、実際にワークショップを通して参加者がゲートキーパーとして必要な基礎知識を学びました。

講座を行う教室内の写真

教室内の様子

今回講師を務めたのは南山大学社会倫理研究所研究員の辻本耐(つじもと・たい)さんです。講座の冒頭で辻本さんは、「ワークショップを通じてより実践的な内容を学んでほしい」と語り、講座の目的として「ゲートキーパーとして活動することが難しくても、まずは自分自身の危機を知ってほしい」と参加者に伝えました。講座の前半では、自殺に関する偏見や偏った知識、日本の現状などについて解説を行いました。本市の例も交えた解説では、参加者全員が真剣な様子で解説を聞く姿が見られました。また、自殺の原因やプロセスの説明では、「しっかりと相手の話を聞かないと(自殺の)複雑な要因を解決できない」「声かけと傾聴が重要」と説明しました。

画面に投影された資料を解説する講師の写真

画面に投影された資料を解説する講師

後半には、参加者同士で話し手と聞き手に分かれて行う、応答訓練のワークショップを行いました。ワークショップの前には、辻本さんから「気の利いたコメントを返そうとするあまり、相手の話を正しく聞けていないような状態にならないこと」「明るい話題に逃げない(相手のエネルギーに合わせる)こと」「沈黙を許容すること」と注意すべきことが参加者に伝えられ、ここでも参加者は真剣にワークショップに取り組んでいました。

参加者同士でワークショップの応答訓練を行っている写真

参加者同士で応答訓練を行うワークショップ

ワークショップ終了後、「なかなか(相手の悩みや困っていることを聞くのは)聞きづらかった」と参加者同士の会話が聞こえてきました。辻本さんは「実際だと途中で切り上げたくなったり、明るい話題に逃げたくなったりします」と話を聞くことの難しさを語り、「もし困っていそうな人がいれば声かけをしてくれれば良いなと思います」と講座を締めくくりました。(黒)

講座を行う教室全体の写真

教室全体の様子

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