2023年12月9日 企画展「にっしんの村々と江戸時代~戦国から江戸へ~」

ID番号 N15356

更新日:2023年12月22日

日進市の江戸時代をのぞいてみよう!

〈市民スタッフ 伊藤茂年〉9日から令和6年1月14日まで、岩崎城歴史記念館では、企画展「にっしんの村々と江戸時代?戦国から江戸へ?」が開催されています。令和5年は、大河ドラマの影響もあって、徳川家康が特に注目される年でした。この企画展でも大河ドラマに登場した武将やその子孫が関わった日進市域での出来事を市内の収蔵品を中心に紹介しています。

治水に土木に田畑の検地、家康の国づくりに伊奈忠次あり

治水に土木に田畑の検地、家康の国づくりに伊奈忠次あり

三河国幡豆郡(現西尾市)生まれの伊奈忠次は、徳川家康の下で、新田開発や河川改修、検地などで力を発揮し、慶長13(1608)年には、尾張国の検地を行いました。この結果、尾張一国は、825ケ村、47万2,344石7斗1升7合と定められました。本来、その年の年貢量は免定(めんじょう)によって知らされますが、この年は村高を通知していないのでこのような年貢割賦状が各村に出され、年貢量を通知したそうです。ここでは、藤島村年貢割賦状が展示されています。

藤島村年貢割賦状

藤島村年貢割賦状

藤島区区有の藤島村年貢割賦状は、日進市内に残る古文書の中では最古級の貴重な資料です。

やりの半蔵こと渡辺半蔵守綱

やりの半蔵こと渡辺半蔵守綱

徳川十六神将の一人、「やりの半蔵」の異名を持つ渡辺半蔵守綱は、74歳という高齢にもかかわらず大坂冬の陣や夏の陣に際しては、徳川義直の補佐として従軍しました。そして、その子孫は尾張国では、長久手の岩作(やさご)や日進の東半分を領地として治めていましたが、岩藤新田や北新田、三本木新田の開発にも携わり、江戸時代の日進の発展に大きく寄与した一族です。ここでは、渡辺家の定紋入り弓張ちょうちんが展示されています。

捕物3道具

捕物3道具

手前から袖搦(そでがらみ)、突棒(つくぼう)、刺股(さすまた)の捕物三道具が展示されています。刺股は、最近ニュースで話題になりましたが、現在の物とは形がかなり違います。

棒の手の免状「必勝免許」

棒の手の免状「必勝免許」

面白い資料をみつけました。野方の市川藤助家に残されていた棒の手のものと思われる免状だそうです。棒の手の形が天狗を使ってコミカルに表現されています。

企画展の初日から多くの来場者が熱心に鑑賞していました

企画展の初日から多くの来場者が熱心に鑑賞していました

この企画展では、これ以外に、丹羽家や糟屋家、市川家など家ごとに江戸時代の出来事を紹介しています。大河ドラマを振り返りながら、日進市の江戸時代に思いをはせるのも楽しみですね。

※岩崎城歴史記念館は、開館時間が午前9時から午後5時まで。毎週月曜日(祝日開館)と12月28日(木曜日)から令和6年1月4日(木曜日)までが休館日です。お出かけの際は、ご注意ください。
 

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