2023年11月14日 健康講演会「コロナ禍で落ちてしまった体力を取り戻すー運動・食生活を中心にー」

ID番号 N15254

更新日:2023年11月22日

運動・食事・睡眠・美容と整容が大切です

〈市民スタッフ 伊藤茂年〉医学博士で脳神経外科専門医の水野正明さん(名古屋大学医学部附属病院 先端医療開発部)による「コロナ禍で落ちてしまった体力を取り戻すー運動・食生活を中心にー」と題した健康講演会が14日、市民会館で開催されました。また、希望者には健康測定器を使った健康チェックが行われました。体力を取り戻すことは、健康長寿のためのフレイル(虚弱)予防にもつながっています。

講師がスライドで体力低下の実態を解説する写真

体力を取り戻すために重要なことを説明

コロナ禍で高齢者の体力はどの程度低下したのでしょうか。それは、通常で1年間の加齢に伴う移動能力(歩行能力)の低下の3倍以上、柔軟性では5倍以上低下したと言われています。すなわち、コロナ禍においては、1年間で3歳以上体力が衰えたことになります。それでは、衰えた体力を取り戻すにはどうしたらよいのでしょうか。

講師が壇上で解説を行う写真

日々の取り組みが大切ですと説明に力がこもります

参加者が壇上の講師に質問を行う様子の写真

肌年齢についての質問

水野さんは「コロナ禍で落ちた体力を取り戻すためには、運動・食事・睡眠・美容と整容などが大切です」と語り、それぞれの要素を次のように説明しました。「運動は10分以上、3METs(運動の強さを示す指標。普通歩行が3METs)以上の運動をすること。にっしん体操は、運動強度や運動量をよく考えてつくられているので、特にお勧めです。深呼吸やストレッチ、じゃんけんはフレイル対策にも有効です。朝食は必ず食べましょう。規則正しい時間に起きるのも大切です。日光浴をしましょう。美容と整容は、顔や手をよくマッサージしましょう。マッサージをすることで女性ホルモンの分泌を刺激し、骨の破壊を抑えることができます。肌も骨もコラーゲンでできているので、肌の健康は骨の健康でもあるのです」そして、最後に「これらを行う際は、「健康になる」、「きれいになる」などとイメージして取り組むことが大切です。そして、持続性のある取り組みをすることが一番大切です」と結ばれました。継続は力ですね。

老化物質の測定を行っている様子の写真

老化物質の測定

肌年齢の測定を行っている様子の写真

肌年齢の測定

講演終了後、希望者には、糖化度測定器を使った体の老化物質の測定や肌年齢測定器による肌年齢の測定が行われました。

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