2023年8月5日~10月1日 特別展「語り継がれる小牧・長久手の戦いの記憶」

ID番号 N14778

更新日:2023年08月10日

徳川家康が天下を取ることができたのは…小牧・長久手の戦いを深掘りしてみよう!

〈市民広報スタッフ 伊藤茂年〉
岩崎城歴史記念館では、5日から10月1日までの期間、「語り継がれる小牧・長久手の戦いの記憶」と題した特別展が開催されています。小牧・長久手の戦いは、戦いが広範囲で長期間にわたったため、愛知県には戦いにまつわる伝承が数多く残っています。今回の特別展では、日進市をはじめ、各地に残る小牧・長久手の戦いの由来の伝承を紹介しています。
家康運命の分かれ目と書かれた説明文と資料が展示されている写真

天正12年(1584年)小牧・長久手の戦い勃発を示す資料

今回の特別展では、徳川家康運命の分かれ目、天正12年(1584年)3月に勃発した小牧・長久手の戦いから、11月の伊勢北部での戦いと講和までの貴重な資料が時系列で展示されています。

葵紋が入った布の切れ端の写真

徳川家康から拝領されたと伝わる紋服(一部)

特別展で注目の展示品は、公に展示されるのが今回初めてとなる、勝川村(現・春日井市)の庄屋長谷川甚助が徳川家康から拝領したとされる紋服でしょう。展示の紋服は、日清・日露戦争など出征兵士に「お守り」として紋服の布切れを贈ったため、残っているのは葵紋が入った袖のごく一部となっています。

展示物に見入る男の子の写真

歴史好きの少年が熱心に展示品を見ています(少年の背中に注目)

長久手古戦場の古い写真が展示されている写真

長久手古戦場にまつわる古写真

次に注目の展示品は、長久手古戦場にまつわる古写真の数々です。「勝入塚(しょうにゅうづか)」・「庄九郎塚」・「血の池 鎧掛けの松」など明治時代後期から大正時代末期に撮影された絵はがきの写真が展示されていますが、これらは当時を物語るものとして大変貴重だそうです。
特別展の会場の写真

特別展の全景

徳川家康にとって重要な戦いはいくつかありますが、江戸時代の歴史学者 頼(らい)山陽(さんよう)は「家康が天下を取ることができたのは、大坂の陣でも関ヶ原の戦いでもなく、小牧・長久手の戦いである」と評価したそうです。その最も重要な戦い、小牧・長久手の戦いをこの機会に深掘りしてはいかがでしょうか。特別展は10月1日まで開催されています。

この記事に関するお問い合わせ先

情報広報課広報広聴係
電話番号:0561-73-3149  ファクス番号:0561-73-6845

ご意見・お問い合わせ専用フォーム