2023年7月25日 認知症サポーター養成講座

ID番号 N14759

更新日:2023年08月02日

認知症高齢者と家族の応援者になろう!

<市民スタッフ 三鬼一朗> 認知症にはどんな症状があって、周囲はどう接したらいいのか。そんな基礎知識を学ぶ「認知症サポーター養成講座」が25日、図書館会議室で開かれました。館内では小中学生や高校生のキッズサポーター教室も開催され、認知症の人やその家族を温かく見守る応援者が誕生していきました。

教室で参加者が受講している写真

図書館で開かれた認知症サポーター養成講座

認知症サポーターは特別なことをするわけではなく、認知症を正しく理解し、地域に暮らす認知症の人やその家族を温かく見守り、できる範囲で手助けをする人のことです。2年後の2025年には65歳以上の高齢者の5人に1人が認知症を患っているという推計も出ている中、みんなで正しい知識を学び、地域で認知症高齢者やその家族を支えようと、厚生労働省の発案で2005年に「認知症サポーター養成講座」が始まりました。
日進市では翌2006年に講座がスタートし、これまで年間20回程度が開催されていて、受講した認知症サポーターは約7500人を数えるということです。
参加者がスライドを見ながら講座を受けている写真

講師の説明に聞き入る受講者

この日の講師は看護師で社会福祉士の横山利美さん(西部地域包括支援センター・介護支援専門員)。認知症ケアのエキスパートです。横山さんは80代後半で4割、90代前半では6割などと、年齢と共に認知症の人の推計値が高くなるデータを紹介し、「長生きをすると誰もが認知症になる可能性があります。きょうの講座を認知症について知る、始めの一歩にしてください」と呼びかけました。

講師の写真

講師の横山さん

認知症関連の冊子2冊の写真

配布された教材

続いて認知症の種類と症状の現れ方の違いなどそれぞれの特徴を説明し、テーマは認知症の人と接する際にどうするのがいいのかに移ります。横山さんは大切な心得として「驚かせない、急がせない、自尊心を傷つけない、という3つの『ない』を意識してください」と力を込め、「後ろからいきなり声をかけない」「穏やかにはっきりした話し方で」「声をかけるときは1人で」など、7つのポイントを挙げていきました。

子どもたちがスライドを見ている写真

小学生クラスのサポーター養成教室

この日、図書館の視聴覚ホールでは小中学生や高校生のキッズサポーター養成教室も開かれ、「自分にできることから実践してみてください」とエールを送られていました。
認知症サポーター養成講座は5人以上のグループで地域の包括支援センターもしくは地域福祉課に連絡すれば講師を無料で派遣してくれます。1回90分の養成講座を受ければその日からサポーターになれるそうです。

この記事に関するお問い合わせ先

情報広報課広報広聴係
電話番号:0561-73-3149  ファクス番号:0561-73-6845

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