2021年3月28日 むかしばなしをたのしもう!

ID番号 N11763

更新日:2021年04月26日

想像力をかき立てるおはなし会

<市民スタッフ 青山忍>
毎年春・夏・秋の年3回開催されてきたストーリーテリング「むかしばなしをたのしもう!」が3月28日、図書館で開催されました。語り手が物語を覚えて絵本などを使わずに語るストーリーテリング。この日は日本の昔話、海外の昔話など計七つのお話が語り手を変えながら披露されました。
後ろのろうそくがつくとお話が始まります

後ろのろうそくがつくとお話が始まります

はじめと途中休憩では手遊びも

はじめと途中休憩では手遊びも

始めは知っている人も多いポルトガルの昔話「王子さまの耳は、ロバの耳」のお話からスタート。薄暗くした部屋の中で子どもも大人もじっと物語を聴き入っている様子。その後日本の神話「いなばの白うさぎ」や昔話「だいくとおにろく」、名古屋弁が印象的な愛知県の昔話「つぼどん」、グリム童話の「みつけどり」などが語られました。読み聞かせとは違い、直接参加者に語り掛けているようなお話の仕方は子どもたちにも新鮮だったようです。
その日のお話が載っている本が紹介されています

その日のお話が載っている本が紹介されています

「おはなしひなの会」の皆さん

「おはなしひなの会」の皆さん

語り手の「おなはしひなの会」の皆さんは、おはなし会に向けて毎日練習を重ねているとのこと。「ぼけ防止にいいかなと思って始めたけど、物語を一つ覚えるのは本当に大変!」と言いつつとても楽しそうに話してくれました。お話は現代風にアレンジされたものではなく、本来の昔話にのっとったものを使うようにしているそうです。「ストーリーテリングにすることで静かに心を落ち着かせて聴くことができ、子どもたちはお話の主人公を自分に置き換えて想像しているみたいですよ」と教えてくれました。
昨年度までは年3回の開催だったこのおはなし会、今年度からは毎月第2土曜日に開催されることになりました。夏の夕方に開催される怖い話を集めたおはなし会も好評とのことです。
また、図書館では読み聞かせや本の修理、壁面の飾りをするボランティアを募集しています。この機会に図書館に遊びに行ってみてくださいね。

掲載写真の図書(写真右から)
「子どもに語る グリムの昔話2」(佐々梨代子・野村泫/訳、ドーラ・ポルスター/扉絵)こぐま社
「二ひきのかえる」(新美南吉/文、渡辺美智雄/絵)安城市中央図書館
「子どもに語る イギリスの昔話」(松岡享子/編・訳、ジョセフ・ジェイコブズ/再話、太田大八/扉絵)/こぐま社
「だいくとおにろく」(松居直/再話、赤羽末吉/画)福音館書店
「読みがたり愛知のむかし話」(愛知のむかし話研究会/編著)日本標準
「いなばの白うさぎ ほか二編」(子どもの本研究所再話)子どもの本研究所
「子どもに聞かせる世界の民話」(矢崎源九郎/編)実業之日本社

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情報広報課広報広聴係
電話番号:0561-73-3149  ファクス番号:0561-73-6845

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