2021年3月7日 貿易ゲーム

ID番号 N11515

更新日:2021年03月15日

どんなときでも諦めない

他国と取引をしながら自分の国を成長させていく「貿易ゲーム」が7日、市民会館で開催されました。小学4年生から中学3年生までの子ども36人と見学の保護者25人が参加し、子どもたちはチームごとにそれぞれアイデアを出し合ってゲームに取り組みました。
道具を求めて国同士で貿易交渉

道具を求めて国同士で貿易交渉

貿易ゲームとは、各チームを国に見立て、国家間の貿易を通して経済の仕組みを体験するゲームです。指定された大きさの図形に切り抜いた紙を5枚用意すると換金することができ、ゲーム終了時に一番お金を集めた国が勝利となります。
今回はAからHまでの8つの国に分かれ、ゲーム開始時にそれぞれの国に鉛筆や紙、定規、はさみ、コンパスといった道具とお金が渡されました。しかし、渡される金額と道具の数はさまざまで、鉛筆と紙しかない国や、はさみが複数ある国など、国ごとに大きく条件が異なるスタートとなりました。これは、国ごとに「先進国」「新興国」「発展途上国」の経済状態をイメージして決められています。このゲームは、他の国と「貿易」を行い、お金や道具を手に入れていき勝利を目指すこととなります。ゲーム中に、換金額の変動や、新技術開発などの名目で道具の追加支給が発生するため、子どもたちはその都度状況に対応しながらゲームに取り組みました。
開始時に道具の少ない国は困惑

開始時に道具の少ない国は困惑

切り抜いた図形は大きさを細かくチェック

切り抜いた図形は大きさを細かくチェック

ゲームが始まった当初は、鉛筆と紙しかなく指定通りの大きさの図形を描けずに困惑している姿や、道具はたくさんあるものの紙が1枚しかないため自分が切り抜く紙がなく手持ち無沙汰になっている姿が多く見られました。しかし、徐々にゲームの仕組みに気が付きだすと、他の国に積極的に交換を持ち掛けにいったり、お金で道具を購入したり、あちらこちらで「貿易」が始まりました。

大きさの正確な型紙を作成

大きさの正確な型紙を作成

ゲームを振り返って工夫や改善点を発表

ゲームを振り返って工夫や改善点を発表

今回勝利したチーム「F国」は、道具や紙そのものではなく、切り抜いた図形の「型紙」を交渉材料にして他国に貿易を持ち掛け、開始当初の所持金から10倍以上の金額を稼ぐことに成功しました。経済状態のモデルは新興国で、先進国より道具が少なく発展途上国より紙が少ないため、貿易が難しく、新興国が勝利することは珍しいそうです。
講師を務めたキャリア教育コーディネーターの井上晴子さんは、「貿易ゲームを通じて、どんな状況であっても『何とかしよう』という前向きな気持ちをつかんでもらいたかった。これから先の人生でも、諦めないことを大切にしてほしいです」と話しました。(牧)

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