2020年11月28日 防災人材育成プログラム

ID番号 N11212

更新日:2020年12月23日

地域の強さ、弱さを理解する

大学連携協働事業の防災人材育成プログラムが、名古屋学芸大学と日本赤十字社との共催で11月28日、名古屋学芸大学で開催され、市内の大学生など19人が参加しました。

ワークショップに取り組む参加者

ワークショップに取り組む参加者

この日取り組んだ内容は、地図を見ながら行うDIG(ディグ)と呼ばれる形式で、災害が起きたときに、どこでどのようなことが起こるのかを具体的に想定するものです。今回は平日の夕方に震度7の地震が発生したと想定して行いました。
参加者は大学周辺と市役所周辺の地図を基に、避難所や交通手段、1人暮らしの高齢者の住まいや、医師や工事業者など災害時に役立つ技能を持つ人の所在を考え、それぞれの情報を擦り合わせました。

話し合った結果を発表する参加者

話し合った結果を発表する参加者

発表では、住宅の密集による火災の延焼、緊急車両が主要道路の渋滞により到着が遅れる、細い道に入れないなどのほか、がけ崩れや橋や道路に亀裂が入るなどの事態想定に加え、命を守るために出来ること、事前に備えておくべきことなどが各グループから報告されました。

赤十字防災セミナー講師の安立さんは、「日進市は災害に強いというイメージはありますが、ここで話しただけでもこれだけの被害想定が考えられました。地元に戻ったら近所の人や家族と一緒に考えてください」と話しました。このプログラムは本来、町内など地域の人同士で、地域の地図を基に行うのが望ましいもので、参加者はこの講座で学んだことを地域の人と共有することをお互いに確認しました。

日本赤十字社の展示した災害対策物品を確認する参加者

日本赤十字社の展示した災害対策物品を確認する参加者

この日初めてDIGを体験した参加者の堀田さんは、「日頃から暮らしている地元のことだけれど、ブロック塀などいざとなると危険なものを自分のこととして見ていなかったことを痛感した。いろんな人の意見を聞けて見る目が変わった」と話しました。
このプログラムは全4回(第2回は中止)予定されていたうちの第3回で、第4回は令和3年2月13日に開催予定です。(本)

この記事に関するお問い合わせ先

情報広報課広報広聴係
電話番号:0561-73-3149  ファクス番号:0561-73-6845

ご意見・お問い合わせ専用フォーム