2020年1月9日 つるし雛作り講座

ID番号 N9293

更新日:2020年01月22日

世界に一つだけのつるし雛

<市民スタッフ 大岡奈美子>
お正月気分もまだまだ残る1月9日、旧市川家住宅にてつるし雛作りの講座が開かれました。秋から始まった講座の4回目の最終日。和気あいあいと時折笑い声も聞こえる楽しい雰囲気の中、参加者それぞれが世界に一つだけのつるし雛を作り上げました。

お正月の雰囲気がすてきな旧市川家住宅

お正月の雰囲気がすてきな旧市川家住宅

江戸時代が始まりとされているつるし雛。生まれてきた子どもの幸せを願って、高価な雛人形の代わりに周りの大人たちが小さな飾りを作り、持ち寄ることで作られ始めたとか。つるし雛の飾りは「衣食住に困らないように」との願いを込められ、一つ一つに異なる意味やいわれがあり、数え切れないくらいの種類があるとされています。確かに、赤ちゃんの人形から動物、野菜までさまざまな飾りがあるのはそういうことかと、改めて我が家のつるし雛をしげしげと見つめるとその想いが伝わってくるようでした。
講師は日進市でつるし雛を作る会として活動をしている「わたげの会」の先生たち。今年で5年目のこの講座はとても人気で、今年も抽選が行われました。見事当選した参加者の中には幸運なリピーターも。
そんな人にも初めての人にも楽しんで作れる飾りを考えてきましたと代表の戸谷輝子さん。今年は定番の三番叟(さんばそう)、ほおずき、宝袋、ちょうちょ、とうがらし、の5つを作りました。

数人に1人の講師の先生。とても丁寧に教えてもらえます。

数人に1人の講師の先生。とても丁寧に教えてもらえます。

この講座は、毎回1つか2つの飾りを作り、最終回の今日は5つの飾りをつなげる仕上げの日。月に一度集まっていると顔見知りの人も増えて、部屋の中はサークル活動のような楽しそうな雰囲気。すぐ目の前に先生が座っていてくれるので、少し行き詰まったらすぐに教えてもらえます。
色とりどりの鮮やかな生地は着物の端切れ。「嬉しいことに、もう着なくなった着物を頂いて、材料は自然と集まってきます」と戸谷さん。タンスに眠っている着ない着物が女の子の幸せを願う小さな飾りに生まれ変わってくれるなんて、とてもすてきなリサイクルだと感じました。
楽しく口は動いてもしっかり手も動かし、予定より早く次々と出来上がっていくつるし雛。同じ型紙からでも少しずつ違うのが手作りの良いところ。今回仲良くなった参加者同士お互いの作品を見せ合い、自分だけのつるし雛を大事そうにかばんに入れて持って帰っていく姿がとても印象的でした。

 

みんな違ってみんな良い

みんな違ってみんな良い

今回岩崎台から参加した人は、「以前から興味はありましたが今回初めて参加しました。先生の教え方が上手で楽しく作ることができました。去年6月に孫が生まれたのでプレゼントしようと思います」とうれしそうに話をしていました。今回会場となった旧市川家住宅では、この「わたげの会」の協力の元、1月末からひな祭りが開催され、たくさんのつるし雛や雛人形が飾られます。古民家とこのつるし雛の雰囲気がどのようなひな祭りを演出してくれるのか、興味が沸いた人はぜひご来場ください。

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