2019年11月30日 異文化交流会「うどん作り体験と坐禅」

ID番号 N9144

更新日:2019年12月05日

一緒にうどんを作りました

<市民スタッフ 大岡奈美子>
朝晩の寒さから師走の訪れを感じる11月30日、日進市内の留学生など外国の人とうどん作りや坐禅で国際交流を行う会が開かれました。一緒にうどんを作り、その味を味わった後はお寺で坐禅をし、共に心を落ち着かせました。

お腹いっぱい食べました

お腹いっぱい食べました

日本でも海外でも人気のあるうどん。切りたて出来たてのうどんを食べることができる製麺屋は日進市でもとても人気ですが、自分たちで作る機会はなかなかありません。今回、梅森台にある丸亀製麺で名古屋外国語大学の留学生10人と市民20人が、一緒にうどん作りを行いながら国際交流をしました。
このイベントは日進市国際交流協会(NIA)事業部会の一年に一度のイベント。毎年趣向を凝らしたものを考え、今回も抽選になってしまった人気のイベント。開店前の貴重な時間にうどん作りをさせてもらえるということで集合時間は少し朝早かったものの、参加者は皆テンション高くバスに乗り込みました。「外国人と日本人が隣同士になるように椅子に座ってください」とのNIAのスタッフの配慮で初対面の上1対1の2人席。車内はさぞ緊張感いっぱいになるかと思いましたが、意外と楽しそうな笑い声が聞こえてきて、参加者のコミュニケーション能力の高さを感じるスタートとなりました。

初対面の車内なのに、すでに楽しそうです

初対面の車内なのに、すでに楽しそうです

お店に着くと、6つのグループに分かれて座りました。目の前には粉と水と大きな道具が。店長の岡本さんが1つ1つ説明してくれました。子ども向けにうどん教室を提供しているためか、うどん作りの説明が子どもにも日本語初級レベルの外国人にも分かりやすいものだったり、楽しい歌に合わせて足でうどんを踏んでいったり、うどん生地を寝かしている間はクイズで盛り上がるなど、楽しい要素いっぱいのうどん作りでした。

1グループに1人のスタッフがついてくれて、丁寧に教えてもらえます

1グループに1人のスタッフがついてくれて、丁寧に教えてもらえます

「美味しくなーれ♪」の歌と手拍子に合わせてうどんを足でこねていきます

「美味しくなーれ♪」の歌と手拍子に合わせてうどんを足でこねていきます

粉に塩水を入れて粉をまとめ、それを足で踏んで寝かせたあとは、長い棒で伸ばしながら平らにしていよいよ包丁と添え木を使って切っていきます。「かたーい!!」と言いながら切ったうどんは初めてにもかかわらず細さがだいたい一緒。上出来です!

スタッフが丁寧に教えてくれました

スタッフが丁寧に教えてくれました

さて、出来上がり!ゆでていきます

さて、出来上がり!ゆでていきます

それを100℃のお湯で10分間ゆでると完成!今日は釜揚げうどんでいただきました。
たまにきしめん風の太いうどんが混じる、とてもコシのあるうどんを堪能していると、「食べ比べてみてください」とお店特性の釜揚げうどんももらえました。両方を食べてみると、全然違う!!と驚いた顔があちらこちらで見られました。
なんと一人、うどんが嫌いだというイギリスからの留学生がいて、大量のうどんを前にどうなることかと思いましたが「これはおいしかったです。」とうれしそうに食べていました。さすが打ちたて出来たてです。

手作りうどんとお店のうどん、区別がつきますか?

手作りうどんとお店のうどん、区別がつきますか?

一つのうどんを一緒に作っていくことでグループの人たちが無理なく打ち解けていき、次第にジェスチャーを加え楽しく会話をして、食べ終わっても話に花が咲いている様子があちこちで見られました。

次に向かったのは、藤島町にある龍谷寺。紅葉の赤い葉を楽しみながらお寺の本堂へ上がり、それぞれボールを少し潰したような形の座布団の上に座りました。まず龍谷寺の成田哲眞さんから坐禅の目的、姿勢などについてお話がありました。「何もしないで自分と向き合う時間です。疲れたら足を崩しても良いですし、楽に座ってください。」「私が長い棒を持って後ろを歩きますが、叩くことはないので安心してください」との言葉によくテレビなどで見る痛い光景を想像していた参加者たちは少しホッとした様子で、鐘の合図で坐禅を始めました。
約30分、とても静かな時が流れた後、終了の鐘の音が聞こえると、ふっと空気が変わるのを感じました。

とても厳かな時が流れていました

とても厳かな時が流れていました

哲眞さんの「坐禅をしてなにかできるようになることはない。でも、逆に、何も得られないと分かっていることをやり続けることは、とても難しく、大切」との話は心に染みました。
台湾からの留学生は「坐禅のあと、足が痛くなったけど、とてもリラックスできた」と話してくれました。

イベントが終わる頃にはとても仲良くなり、それぞれの国のことを聞いたり、日本での過ごし方を聞いたり、さまざまな話題で盛り上がっていた参加者たち。参加した小2の男の子は、「英語でお話しできた。好きな動物の話をして、ジャガーの写真を見せてもらった」とうれしそうに話してくれました。普段はとても恥ずかしがり屋でも、一対一だと意外と力を発揮するのだと男の子の母親はびっくりしていました。NIAでは、このイベントの他にも春と秋にホームステイを行っており、ホストファミリーを募集しているとのこと。同時にNIAの会員も募集しています。違う文化の人と楽しい時間を過ごすチャンスを作ってみませんか?

 

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