2019年11月24日 「里山」って何?体験してみよう!

ID番号 N9120

更新日:2019年11月28日

里山は発見がいっぱい

<市民スタッフ 大岡奈美子>
冬の訪れを感じ始めた11月24日、総合運動公園にて親子里山体験講座が開かれました。お天気に恵まれ、この時期としては暖かい絶好の散策日和。紅葉やドングリの説明を受け里山を散策した後は、山で採れる材料を使っておもちゃ作り。そして、自分で作った五平餅、焼き芋などを食べて秋を味わいました。

里山のイメージ

里山のイメージ

 

最近時々耳にする『里山』。里山とは人里に接し、人間と関わりをもった山のこと。昔はその里山に入って薪用の木を拾ったり山菜を採取したり、里山は日常生活のすぐそばにありました。山に入ったついでに木々を伐採したりするなど、人の手が入ることでその生態系を含めて里山は守られてきましたが、現在では生活が変わり、人の手の入ることの少なくなった里山が荒れてしまい、その地域の里山を整備し守る人々が必要になりました。日進市には平成14年頃から『日進里山リーダー会』という会が発足し、日進市の里山を管理したり整備したりして、緑を守っています。

その同会の主催で行われた今回のイベント。とても人気の講座で今回の応募はなんと200人以上。その高倍率の抽選に見事当選した親子が今回参加しました。
当日参加するまで『里山』という言葉にピンと来ていない人も多く、まずは代表の松本さんから里山についての説明や注意事項などを聞き、その後いよいよ里山散策に出掛けました。

秋の森の散策はとても気持ちが良いものでした

秋の森の散策はとても気持ちが良いものでした

総合運動公園の中に森へと続く小道があり、同会の人の後をズンズン進んでいくと景色は一変し、自然豊かな森が広がっていました。最近、時々イノシシも出没するという話も聞き少し不安に感じていましたが、周りは全てイノシシ侵入防止の柵が作られていると聞いて、安心して歩くことができました。ひときわ赤くきれいな葉は漆の葉で、触るとかぶれてしまうかもしれないとか、ドングリの一種のシイの実は食べるとおいしいとか、「へえ~」という話をたくさん教えてもらいながら、上ったり下ったり滑ったり、楽しく歩きました。

作り方を丁寧に教えてもらいながら作ります

作り方を丁寧に教えてもらいながら作ります

作り方のこつを教えてもらいながら、自分だけの笛を作りました

作り方のこつを教えてもらいながら、自分だけの笛を作りました

こんなにいろいろな種類のおもちゃがありました

こんなにいろいろな種類のおもちゃがありました

散策を満喫し帰ってくると、魅力的なおもちゃが並んでおり、「好きなものを作ってもいいよ」とのこと。子どもたちは吸い寄せられるようにおもちゃに寄って行き、同会の人の助けを借りながらそれぞれ自分の好きなおもちゃを手作りしました。

自分で握った五平餅、みんな違ってみんなイイ♪

自分で握った五平餅、みんな違ってみんなイイ♪

子どもたちがおもちゃを作っている横ではたき火をたいてあり、鍋が火にかけられて何やらいい匂い。1人1人にビニールに入ったご飯を配ってもらい、こねて形を整え割り箸をさして、自分だけの五平餅を作り炭火で焼きました。そしてこのイベントを毎回お手伝いで参加しているNPO法人スマイルハウスの特製だれを付けていただきました。そのみそだれが絶品!もちろん、自分で作り、炭火でじっくり焼いた五平餅は格別!!その他に具沢山味噌汁や最後にはたき火で作った安納芋の焼き芋を食べ、参加者は秋を全身で感じ、お腹も心も満たされていました。

こんな素敵な色の焼き芋、初めて見ました

こんな素敵な色の焼き芋、初めて見ました

今回初めて参加をした小学生の女の子は、「森の中を歩くのも楽しかったし、おもちゃや五平餅を作って食べたのも面白かった」と話し、その父親は「里山の雰囲気・秋を肌で感じ、旬の美味しいものを食べられてとても良かった。また参加したいです」と話をしていました。焼き芋を食べながら、「これ、また来たい~」と次回への参加希望も出るほど大満足の今回のイベント。同会関連のイベントは、春はタケノコ掘り、夏はそうめん流し、正月は門松作り、シイタケ栽培など、年に何度か山の中で遊ぶイベントを企画・運営しているそうです。ただ、「メンバーの高齢化につき、若いメンバーを募集しています」と松本さん。地元の人ばかりと思いきや、「市外出身の人ばかりでいろいろ面白いですよ」と意外な答えが。日進市の自然の中で、季節を感じる活動をしてみませんか?

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