2019年10月17日 押し寿司づくり講習会

ID番号 N9031

更新日:2019年10月31日

日進市の郷土料理

<市民スタッフ 大岡奈美子>
日進市の郷土料理の一つである押し寿司を作る講習会が、10月17日市民会館で開催されました。

もろこの入った日進市の押し寿司

もろこの入った日進市の押し寿司

日進市の郷土料理の一つに押し寿司があります。最近は押し寿司自体を作ったことがない人も多いのではないでしょうか。初めて見る日進市の押し寿司はとてもカラフルで美しく、「もろこ」と「はえ」と呼ばれるコイ科の淡水魚を甘辛く煮たものが入っているのが特徴です。「もろこ」や「はえ」は昔から日進でよく獲れた魚で、他にも色とりどりの野菜などの具材を酢飯の上に置いて、バランの葉で挟んだものを押し寿司用の木枠に入れて作ります。5、6時間押していくことで味がなじんでおいしくなり、形も崩れにくくなります。食べるまでに長時間かかるので、昔はそれを食べる前日に作り、当日食べやすい大きさに切り、祭りや祝い事など人の多く集まる行事でのおもてなし料理として作られてきたそうです。

メモを取りながら熱心に話を聞く参加者

メモを取りながら熱心に話を聞く参加者

今回その郷土料理を学ぼうと、21人が参加しました。講師は日進生活改善実行グループの9人。日進市に昔からある団体で、年に4、5回伝統的な料理を継承していく目的で講座を開いています。代表の小塚さんは伝統的な日進市の押し寿司の説明だけではなく、今実際にこれを作るために材料が手に入る場所や代用可能な食材など、参加者の意欲をかきたてる話をしていました。初めて聞いた「もろこ」の佃煮は日進市のとあるスーパーに売っているとか、一式買うと数万円もする押し寿司の木枠はプラスチック容器で代用可能だとか、聞いているうちに押し寿司を作ってみたいという気持ちが沸々と湧き上がってきました。

カラフルな縞模様が作られていきます

カラフルな縞模様が作られていきます

そしてグループに分かれて作業開始。今日が初対面だとは思えない和気あいあいの雰囲気の中、さすがベテラン主婦と感心せざるを得ないキビキビとした動きや、料理を進める手際の良さで、すぐにあちらこちらでいい匂いがしてきました。押し寿司に合った具の切り方や並べていくコツを教わりながら、彩りきれいな押し寿司が次々と出来上がっていきました。

 

5段の押し寿司を抑える器具。男手がとても助かりました

5段の押し寿司を抑える器具。男手がとても助かりました

それから、色鮮やかな押し寿司にふたをし、5段に重ねて、さらに上から強く押さえながら三角形の止め木をはめていきます。そして本来なら5、6時間その状態で、押し寿司に味がなじんでいくのを待ちます。が、今日は1時間ほどで試食タイム。もっと待っていたい気持ちと食べたい気持ちでふたを開けると、とても美しい押し寿司に出会うことができました。

お待ちかねの食事タイム

お待ちかねの食事タイム

講座開始前に日進生活改善グループがコンブと干しシイタケとかつお節からとっただし汁で作った絶品吸い物と、小塚さんが持参した黒ウリのみそ漬けや漬物と共に押し寿司を試食する参加者は、一緒に作った仲間と食事ができて一層おいしく感じられるようで、どのグループでも話に花が咲いていました。
今回唯一の男性参加者の太田さんは、「日進の押し寿司を食べるのは初めてでおいしい」とにっこり。「わいわいとみんなでつくるのが楽しかった。他にもいろいろ挑戦してみたい」と話をしてくれました。
日進に長く住んでいても、郷土料理を学ぶ機会はなかなか無く、私自身が日進の郷土料理を知らないことにさえ気付いていませんでした。日進の郷土料理のあれやこれ、いろいろ学んでみませんか?

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