2019年9月29日 介護予防講演会

ID番号 N8922

更新日:2019年10月01日

歩き続ける生き生き人生

<市民スタッフ三鬼一朗>
認知症への理解を呼び掛ける「世界アルツハイマー月間(9月)」の29日、日進市による「令和元年度介護予防講演会」が市民会館で開かれました。理学療法士の運動講座もあり、小ホールを埋めたお年寄りら130人は認知症を予防するために必要なことは何か、愛知医科大学教授の話に耳を傾け、生き生き人生に大切な心構えを胸に刻み付けていました。

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130人の参加者で埋まった会場

認知症予防の講師は牛田享宏(たかひろ)さんです。慢性の痛みに対しチームで総合的に治療研究を行う日本初の施設「愛知医科大学・痛みセンター」で陣頭指揮を執る医学部教授、日本の痛み治療のリーダーです。

牛田さんは要支援・要介護となる人の4人に1人が骨折・転倒などのけがが要因になっていること、そして多くの人が腰、肩、膝に慢性の痛みを抱えていることを説明し、こうした痛みに伴う不安や恐怖が、引きこもりや不眠につながり、体力が衰え、気分も暗くなっていくのだと話しました。

牛田さんは、アルツハイマー型認知症にもつながる悪循環を断ち切る要は「運動」だと言います。「筋力や体力が増していくと体を動かしやすくなり、痛みが軽くなって日常生活を取り戻していくことができるのです」。こうした日常の運動が高齢者の認知症の予防に効果的なのだと説明し「週3回以上、1回30分の運動を」と強調しました。

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「認知症の予防は運動が要」と牛田さん

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運動の心構えを説く井上さん

講演会の第2部は愛知医科大学運動療育センターの理学療法士、井上雅之さんによるミニ運動講座です。井上さんは認知症を予防し健康寿命を延ばす運動の心構えとして1.無理をしない2.スローテンポで3.複数の種目をバランスよく4.継続する・・・など8カ条を説いた上で各種ストレッチと筋力トレーニングの模範を示し、会場の参加者もせっせと体を動かすのでした。

最後に牛田さんが再びマイクを握り、会場からの質問に答えながら、この日のポイントを次のようにまとめました。「運動と栄養で体をつくり、生き甲斐を持った生活こそ認知症予防の要です」。

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ストレッチを試す参加者

90分間の講演を聴講した参加者の多くが展示ホールに設けられた「カラダ年齢測定会」に臨み、脳年齢や骨密度などの測定を受けていました。またこの日、講演に先立って健康診断の結果が素晴らしかった高齢者11人が「いきいき健康」の表彰を受けました。

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希望者であふれたカラダ年齢測定会

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