2019年9月7日 AHI研修生ウエルカムパーティー

ID番号 N8871

更新日:2020年01月15日

ようこそ!日進へ!

<市民スタッフ 大岡奈美子>
日進市米野木町のアジア保険研修所(AHI)に、今年も研修生が来て、9月7日にウエルカムパーティーが開かれました。今年の留学生はタイ・スリランカ・パキスタン・ミャンマー・インド・カンボジアからの13人。それぞれ、自国の地域で村づくりを通して活躍している人たちで、自分たちの経験を基に、お互いに学び合う研修を6週間行います。

タイとミャンマーの踊りを披露しています

タイとミャンマーの踊りを披露しています

皆さんはこの日進市に、教科書に載っているNGO団体が存在していることを知っていますか?アジアの保健・開発ワーカーたちを対象とし、国内外で研修を行っている団体、アジア保険研修所(AHI)です。市の小学校6年生の教科書でもある東京書籍「新しい社会」(下)の教科書に載っているので、お持ちの人はぜひチェックを。

民族衣装を着て、とても華やかです

民族衣装を着て、とても華やかです

 

ウエルカムパーティーには、AHIの関係者、AHIを支えるボランティアの人、2週間後の2泊3日のホームステイを引き受けたホストファミリーなど、70人を超える人で溢れかえっていました。まず、AHI、研修生についての簡単な説明の後、それぞれこの一週間で学んだ日本語で名前と出身国の自己紹介がありました。その後、インド・パキスタングループの歌(ヒンディー語)、タイ・ミャンマーグループのダンス、スリランカの2人の歌、カンボジアの2人による正月に歌われるラブソングのデュエットが披露されました。そしてAHIのインターンの学生は日本の盆踊りの紹介し、そして総踊りをみんなで楽しみました。違う国だけれど共通の言語で歌ったり,同じ国だけれど違う宗教の2人が声を合わせて1つの歌をハモりながら歌ったり、みんなで笑い合いながら盆踊りを踊ったりと、国や宗教や言語で縛られることなく一人一人がつながることが大切だと思える場面がたくさんありました。

さばカレー、サモサなど各国の料理が並びます

さばカレー、サモサなど各国の料理が並びます

出し物を楽しんだ後は、お待ちかねの交流&食事タイム。アジアの各国の料理やスイーツ、果物が並び、それぞれ談笑をしながら食事を楽しんでいました。会場にはインターンシップの学生をはじめとする“通訳できます”マークをつけた人が多くいて、英語に自信がない人でも研修生と交流できる工夫がありました。また、ホストファミリーと研修生の交流の時間でもあり、2週間後のホームステイに向けて打ち解けていく様子があちらこちらで見られました。ホストファミリーは日進市からだけではなく、遠くは大府市や刈谷市からの家族も来ており、話を聞いた家族は、「研修生と同じ年の娘がいるので、親近感が沸いています。ショッピングに行ったり、名古屋モーニングを紹介したりしようかなと思っています」と2週間後を楽しみにしている様子でした。

これから研修内容が決まります

これから研修内容が決まります

このパーティー会場となっていた部屋は、普段は研修生が研修を行っている場所。部屋の隅には6週間の研修スケジュール表が貼ってありました。AHIの研修は海外でも注目されている独自のスタイルで、毎日講師を呼んで話を聞くのではなく、研修生が自国ではそれぞれ中心となって村づくりを行っている事を利用して、研修生自身が得意分野の主となって研修を進めていきます。研修の内容も、過疎地の高齢者対策研修や平和学習研修で長野や広島に行ったり、愛知県内でいくつかの地域の取り組みを見学したりする他はほぼ何も決められておらず、研修を進めていく上で何を学ぶ必要があるのかを見極め、研修内容を考えていくとのこと。なるほど、スケジュール表は今日の予定から真っ白。昨日まではびっしり。特にこの1週間でお互いの事を知り、研修内容や何を学んでいくかを決めたということで、ここから急速にこのスケジュールが埋まっていくことは間違いなさそうです。
AHIの職員林さんは、「国際協力といえば日本人が海外に出て行って何かを行うというイメージが強いけれど、アジアの人を招いてその地域の取り組みを知り、そこからできることを考えて行くこともとても大切だと思います。この研修生が来ている期間、ウエルカムパーティーをはじめとして研修生と交流できる日をいくつか設けています。また、AHIはボランティアの人の力をとても借りている団体。毎日の食事、お出掛けボランティア、ホストファミリーなど、何か1つでも興味が沸いたら、ぜひAHIに遊びに来てください」と話しました。
興味が無いわけではないけれどなかなかできない国際交流、国際協力。でも実はこんな身近に素敵な団体がありました。AHIにはかわいいアジアの雑貨も売られています。「私にできること」を何か探してみませんか?

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