2019年9月8日 子ども選書体験会

ID番号 N8823

更新日:2019年09月10日

自分が読みたい本を図書館に

日進市立図書館には35万冊以上の蔵書があり、毎週200~300冊増え続けています。その図書館に購入する本を選ぶ「子ども選書体験会」が8日、市内の小、中学生10人が参加し、図書館で開催されました。選んだ本は購入して図書館に置かれ、借りることもできます。

中島さん(左)、佐護さん(右)から選書会の流れを聞きます

中島さん(左)、佐護さん(右)から選書会の流れを聞きます

市では、子どもたちにもっと図書館や読書活動を知ってもらい、読む、聞く、考える力を育むことを目的として平成28年11月に「日進市子ども読書活動推進計画」を策定しました。子ども時代は、読書に対する態度や習慣が形成されるかけがえのない時期で、その時に出会う本は子どもにとって影響力も多大です。自分たちで読みたい本を選ぶ「子ども選書体験」は、子どもたちが本に興味を持つ良い体験になります。

まず参加者は、株式会社図書館流通センター(TRC)の中島さんと佐護さんから、図書館の本が10に分類されていることと、その分類の方法を聞きました。例として「夢」という言葉は、眠っている時に見る夢、目標にする夢などさまざまな意味を持ち、なりたい職業について調べる本、夢を実現させるためにどれだけ失敗したかということを書き(つづ)った本、夢を持つにはどうしたらよいかという本など、多様なジャンルに分かれます。そのジャンルによって分類するということを聞きました。

夢中で本を読む子どもたち

夢中で本を読む子どもたち

 

その後、子どもたちは700冊ほどの本の中からそれぞれ10冊、自分が気に入った本を選びます。図鑑から小説、絵本などさまざまな本が集められました。本好きな子どもたちは目を輝かせて、手にとって夢中で眺めて、自分のお気に入りの本を選んでいきました。

本を通して初対面でも打ち解けて

本を通して初対面でも打ち解けて

1時間ほどの本を選ぶ時間はあっという間に過ぎ、子どもたちはまだ本を見ていたい様子。それぞれ選んだ10冊のうち3冊を選んで本を紹介するポップを作成しました。書き終えると順番にその中から一押しの本を、みんなの前で紹介します。

本を紹介するポップ作成にも熱が入ります

本を紹介するポップ作成にも熱が入ります

「47都道府県ランキング」を紹介した男児は「力士やJリーガーの出身地、マクドナルドと店舗数、投票率、完全失業率などが載っていて興味を引かれた」と紹介し、会場を沸かせました。「クジラのおなかからプラスチック」を紹介した男児は「今、海洋のプラスチックなどのごみが大きな問題になっている。プラスチックはほとんどが燃やされ、リサイクルされるのはわずか。プラスチック問題をみんなに知ってもらいたい」と話し、大人たちを感心させました。小5の女児は「名字ずかん」を選び、「名字の由来やランキングなど載っていて、自分の名字を調べたいと思いました」と話しました。子どもたちの選ぶ本は、あらゆるジャンルに飛び、その想像力や興味の幅の広さ、大きさに驚かされました。大人たちも興味が沸き、読んでみたいと思わせるプレゼンでした。

 

一押しの「47都道府県ランキング」を紹介

一押しの「47都道府県ランキング」を紹介

「名字ずかん」で自分の名字を調べてみたい

「名字ずかん」で自分の名字を調べてみたい

参加した小5の女児は「この選書会があると聞いて、自分から参加したいと言って親に申し込んでもらいました。多くの本を見ることができて楽しかった」、小6の男児は「楽しかった。自分が興味のある本がたくさんあった」とこの体験会を十分に楽しんだ様子で話しました。
図書館では今後、参加者たちが選んだ本のうち、図書館の蔵書には無い本を購入して、カバーやタグをつけるなどの準備をした後、館内のYA(ヤングアダルト13歳~18歳)コーナーで作成したポップと合わせて紹介し、貸し出す予定です。楽しみですね。(越)

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