2019年9月8日 子ども選書体験会
自分が読みたい本を図書館に
日進市立図書館には35万冊以上の蔵書があり、毎週200~300冊増え続けています。その図書館に購入する本を選ぶ「子ども選書体験会」が8日、市内の小、中学生10人が参加し、図書館で開催されました。選んだ本は購入して図書館に置かれ、借りることもできます。
中島さん(左)、佐護さん(右)から選書会の流れを聞きます
市では、子どもたちにもっと図書館や読書活動を知ってもらい、読む、聞く、考える力を育むことを目的として平成28年11月に「日進市子ども読書活動推進計画」を策定しました。子ども時代は、読書に対する態度や習慣が形成されるかけがえのない時期で、その時に出会う本は子どもにとって影響力も多大です。自分たちで読みたい本を選ぶ「子ども選書体験」は、子どもたちが本に興味を持つ良い体験になります。
まず参加者は、株式会社図書館流通センター(TRC)の中島さんと佐護さんから、図書館の本が10に分類されていることと、その分類の方法を聞きました。例として「夢」という言葉は、眠っている時に見る夢、目標にする夢などさまざまな意味を持ち、なりたい職業について調べる本、夢を実現させるためにどれだけ失敗したかということを書き綴った本、夢を持つにはどうしたらよいかという本など、多様なジャンルに分かれます。そのジャンルによって分類するということを聞きました。
夢中で本を読む子どもたち
その後、子どもたちは700冊ほどの本の中からそれぞれ10冊、自分が気に入った本を選びます。図鑑から小説、絵本などさまざまな本が集められました。本好きな子どもたちは目を輝かせて、手にとって夢中で眺めて、自分のお気に入りの本を選んでいきました。
本を通して初対面でも打ち解けて
1時間ほどの本を選ぶ時間はあっという間に過ぎ、子どもたちはまだ本を見ていたい様子。それぞれ選んだ10冊のうち3冊を選んで本を紹介するポップを作成しました。書き終えると順番にその中から一押しの本を、みんなの前で紹介します。
本を紹介するポップ作成にも熱が入ります
「47都道府県ランキング」を紹介した男児は「力士やJリーガーの出身地、マクドナルドと店舗数、投票率、完全失業率などが載っていて興味を引かれた」と紹介し、会場を沸かせました。「クジラのおなかからプラスチック」を紹介した男児は「今、海洋のプラスチックなどのごみが大きな問題になっている。プラスチックはほとんどが燃やされ、リサイクルされるのはわずか。プラスチック問題をみんなに知ってもらいたい」と話し、大人たちを感心させました。小5の女児は「名字ずかん」を選び、「名字の由来やランキングなど載っていて、自分の名字を調べたいと思いました」と話しました。子どもたちの選ぶ本は、あらゆるジャンルに飛び、その想像力や興味の幅の広さ、大きさに驚かされました。大人たちも興味が沸き、読んでみたいと思わせるプレゼンでした。
一押しの「47都道府県ランキング」を紹介
「名字ずかん」で自分の名字を調べてみたい
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更新日:2019年09月10日